■そもそも、このタイミングで女性を傷つけたフジの番組でやることなのか

 さらに古市氏は、中居氏が応じなかったという守秘義務の解除を要求。「WHOの性暴力の定義ってあまりにも広いんですね。いわゆるレイプから性的な発言、いわゆるセクシャルハラスメントまですべてが性暴力で括られている」と前置き。

 そのうえで「《中居正広氏、性暴力認定》って聞いて、“レイプしたの?”みたいな感じで思う人もいると思うんですよ。でも実際、そこは真相がわからない。それが本当にレイプのようなものだったのか、それともセクシャルハラスメントみたいなものだったのか。本当にわからない。そこは中居氏さん側に発信してもらう必要があると思う」とした。

 WHO(世界保健機関)の性暴力とは「強制力を用いたあらゆる性的な行為、性的な行為を求める試み、望まない性的な発言や誘い、売春、その他個人の性に向けられた行為」と定義されている。

 長野、宮根、古市氏らの発言を受け、

《Mrサンデー最悪な出演者達。宮根誠司、橋下徹、古市憲寿や長野智子。こんな人達でフジテレビ問題をキチンと議論出来るのか疑問だったが、案の定最悪だった》
《Mr.サンデーを観て、フジテレビは今回の事について何も反省していないことがよく分かりました。公共の電波を使って、被害者を二次加害する番組はいますぐ打ち切りにするべきだと思います》
《完全な二次加害!!》
《ド派手に被害者への二次加害》

 と批判や厳しい意見が多数寄せられることとなった。

「『Mr.サンデー』では“どうしたらフジテレビが生まれ変われるか”というテーマで討論がされましたが、第三者委員会の報告からまだ1週間余りのこのタイミングで、女性Aを傷つけることになったフジの番組でこうした討論をやること自体に疑問を呈する声もあります。“どの口が言う”ということですね。

 それが結果、《フジテレビが自社の番組で今回の性暴力問題を取り上げるのならまず真っ先に被害者の方に二次加害しないように気をつけなきゃいけないはずなのに》という声が上がるなど、“放送内容は二次被害では”と多くの意見が寄せられる番組内容に……。

 制作サイドとしては自戒を込めて自局でこういった討論をやると決めたのでしょうが、一部出演者による“被害女性がよくなかった”とも取れてしまう発言、さらに加害者である中居氏側を擁護しているようにも思える発言により、これまでにないくらい『Mr.サンデー』には厳しい意見が飛んでいますね」(制作会社関係者)

 討論の途中、MC宮根による「私がやしきたかじんさんに誘われたのは業務の延長ですかね?」という軽口も挟まれた今回の『Mr.サンデー』には、多くの声がSNSに寄せられている――。