ハラスメントが常態化していたようなフジテレビの企業体質をあぶり出した、第三者委員会による調査報告書。中居正広氏(52)による元フジアナウンサー・Aさんへの「性暴力」を認定すると同時に記載された「重要な類似事案」には“新展開”が待ち受けていた――。

「重要な類似事案」とは、フジの編成幹部・B氏の“アテンド”により、ある女性社員が「有力な番組出演者」から密室で下半身を露出されたという強烈なセクハラ被害。SNSでは番組出演者が誰なのかが話題となっていたが――4月9日配信の『文春オンライン』は、“別のフジ幹部の話”として、それがとんねるず・石橋貴明(63)であることを伝えたのだ。そして同日夜、石橋の事務所は第三者委員会からヒアリングの打診があったことを明らかにした。

 女性社員が第三者委員会に告白したセクハラ被害は10年以上前のことだというが、第三者委員会は、女性の供述が具体的であったことから、実際にセクハラ事案があった可能性が高いと判断。中居氏と番組出演者の元に女性アナ2人を“置き去り”にしたB氏の思考パターン例として、報告書に盛り込んだ。

「当時20代だった女性社員は、B氏から『有力な番組出演者』との会食に誘われ、指定された店に行くとその出演者とB氏、その他3~4人の男性たちが個室で飲んでいたことを述懐。しばらくして女性がトイレに立ち個室に戻ると、そこには出演者しかいなかった……つまり、B氏は少なくともこの頃には“女性社員を番組出演者の元に置き去り”にするという行動をしていたことになります」(女性誌編集者)

 出演者から場所を変えようと言われた女性は一軒家風の飲食店に連れて行かれ、地下の部屋で2人きりになった。その後、起こった出来事について、報告書にはこう記されている。

《(店員の)男性が飲み物を運び地下から去ると、番組出演者が突如としてズボンと下着を脱ぎ、下半身を露出した》
《危険を感じた女性社員は、「私はそういうのだめなので」と荷物を持ち地上階に上がり、外に出てタクシーを拾い帰宅した。番組出演者は引き止めるということもなく、ぽかんと見ていた》

 第三者委員会がB氏に事実関係を確認したところ、B氏は「全く記憶にない」「あってもおかしくない」という曖昧な答え。番組出演者に対しても確認しようとしたが、ヒアリングの打診は返答なし、質問状は「返送」され、電話協力も「多忙のため協力できない」という回答だったという。