止まらぬ値上げが外食業界にも波及中の日本列島。そんな中、驚異の安さで注目を集めるのがイタリア料理をテーマにしたファミレス『サイゼリヤ』だ。
「2020年の価格改定では、〝99円〟などの端数を切り上げましたが、値上げ幅は数円程度とごくわずか。現在も、1皿ワンコイン前後の低価格を維持しています」(経済ジャーナリスト)
物価高時代に心強い、コスパ最強のサイゼリヤ。その楽しみ方を紹介しよう。
「サイゼリヤは料理はもちろん、店内のBGMや内装までイタリア仕様。僕にとって、日本にある最も身近な故郷なんです」
と言うのは、『イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ』(KADOKAWA)の著者でフードライターのマッシ氏。同氏が本場の味として薦めるのがパルマ風スパゲッティだ。
「トマトソースが濃厚で、パンチェッタも分厚く、食べ応え抜群。現地のレストランで出していても、おかしくない本格派の味です。
粉チーズをたっぷりかけて、オリーブオイルを一回しすると、より味わい豊かになりますよ」
イタリア人が大好きだという、トマトとチーズの組み合わせを堪能できるのは、柔らかチキンのチーズ焼きだ。
「味もボリュームも満点。サイゼリヤでは、ピザにドリアとサラダを食べて一食分でしたが、これは一皿で、おなかいっぱいになります」(情報誌記者)
料理を自分好みにアレンジできるのも、サイゼリヤの大きな魅力だと前出のマッシ氏は言う。
「自由で楽しく、イタリアのローカル料理のような食べ方ができるんです」
その好例が羊肉を串焼きにしたアロスティチーニだ。
「ひとくちパンのフォッカチオ(150円)で、アロスティチーニと野菜を挟み、スパイスやオリーブオイルをかけてパニーニにするのもオススメです」(前同)
〝イタリア直輸入〟で唸らせるのは、バッファローモッツァレラのマルゲリータピザと、プリンとティラミス クラシコの盛合せ。
「メニューにイタリア国旗が付いているものは、直輸入の目印ですが、ワンコイン以下で本場のチーズやスイーツが味わえるとは驚きです。スイーツは日本よりも甘さが強いので、ビターなエスプレッソと一緒に味わってほしいですね」(同)
一皿でまさに旅行気分が味わえるのだ。
