4月16日、水10ドラマ『Dr.アシュラ』(フジテレビ系/水曜よる10時)がスタートする。24年7月期『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)に、同年10月期『わたしの宝物』(フジテレビ系)と、続けざまに話題作に出演している松本若菜(41)の主演だが、その好調がストップしてしまうかもしれない。

 同ドラマは、こしのりょうの同名漫画(日本文芸社)が原作で、命と最前線で向き合う救急科が舞台の救命医療ドラマ。松本演じる杏野朱羅(あんの・しゅら)は、帝釈総合病院救命科に属し、どんな急患も絶対に断らず、どんな手を使ってでも絶対に助けるスゴ腕の救命医。ホットラインを事前に予知する、特殊能力を持っている。

 主役の松本は数々のドラマに出演しているが、中でも多いのがフジテレビ作品だ。22年4月期『やんごとなき一族』での怪演が注目を集めると、その後、23年10月期『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』、24年1月期『君が心をくれたから』、さらに『わたしの宝物』では主演。すっかりフジテレビのお気に入り俳優になっている。2作目のフジ連ドラ主演となる本作は、はたしてどうか?

『Dr.アシュラ』はいわゆる“スーパードクターもの”。初の医療ものだが、松本はキャリアが長くどんな役もこなせるだろうから、なんの問題もないだろう。脇を固める主要キャラも、初期研修医を演じるAぇ!group佐野晶哉(23)はドラマ経験が少ないものの、22年放送の『あなたのブツが、ここに』(NHK総合)で、天然な役まわりがハマっていたので期待できそうだ。

 キャストは問題ないようだが、気になるのが脚本だ。担当するのは、27年7月期『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)の迷走展開が記憶に新しい市東さやか氏。市東氏は看護師としてのキャリアがあり、その経験と知識がストーリーに活かされるかもしれないが、『真夏のシンデレラ』の以来の脚本とあって、正直、不安を感じる。