■映画『おんおくり』の撮影現場で起きていたこと

 そんな映画『おんおくり』だが、主演の広末涼子容疑者が事故を起こす前から撮影は順調ではなかったと見られている。

 4月9日配信の『NEWSポストセブン』では、現地のボランティアの、撮影途中で広末容疑者と監督らが何らかの理由で言い合いに発展して、ロケ場所の時間の都合で、中途半端な形で撮影が終了したという証言が掲載されている。

 また同日配信の『スポニチアネックス』では、夕方に交通事故が発生した7日も奈良市内で撮影が行なわれていたこと、8日には奈良市役所周辺で撮影が予定されていたが、市役所に製作側から「撮影は中断します」と連絡があったことが報じられている。

 映画『おんおくり』の撮影現場で何が起きていたのか――。そこで本サイトも同映画について取材。そして、同映画関係者から証言を得ることができた。本記事冒頭に登場した映画関係者はこう話す。

「トラブルの件は、私が不在時の話ではありますが、現場が揉めていたという話は、そのとき現場にいた人から聞きました。撮影現場で、広末さんと監督の意見が合わなくて……それで“もうこれ以上進められないので中断します”となったそうです。広末さんの事件が報じられる前から、映画の撮影は一時的に止まっていたんです」

 事実、同映画は奈良市内での撮影が4月5日から13日まで行なわれる前提でエキストラ募集がされていたが、広末容疑者は7日に東京に向けて車を走らせ、同日夕方に静岡県で事故を起こしているのだ。

 広末容疑者にとって、映画『おんおくり』は女優復帰作となるはずだった。

 広末容疑者は2023年6月、人気シェフの鳥羽周作氏(46)とのダブル不倫が報じられ、当時所属していた芸能事務所から無期限謹慎処分を下されたが、この影響で地元の高知県を舞台にした主演映画の製作が中止となったと言われている。

 その後、広末容疑者は24年2月に同事務所から独立。俳優業再開に向けても動き出していて、その1つが今回の『おんおくり』だったとされる。

 現時点で制作中止とはなっていないようだが、広末容疑者の出演は絶望的とされる映画『おんおくり』。広末容疑者の俳優としての復活は、今は見えない――。