■引っ越し後も数字は振るわず…

 今年3月末まで、日本テレビ土曜のGP帯は、【『嗚呼!! みんなの動物園』(7時台)→『with MUSIC』(8時台)→連続ドラマ枠『土ドラ9』(9時台)→同じく連ドラ枠『土ドラ10』(10時台)】という流れだった。ちなみに、井ノ原の妻、女優の瀬戸朝香(48)も今年1月期、土ドラ10枠のドラマ『アンサンブル』に出演し、その変わらぬ美貌が注目されたばかりである。

相葉雅紀さん(42)MCの『みんなの動物園』は人気があり数字も取れているんですが、毎週『with MUSIC』でガクッと数字を落として、視聴者がいなくなったところで始まるドラマ2枠の数字も悪い――という流れが3月まで続いていたんですよね。

『with MUSIC』不振の理由には、視聴層と番組のテイストが合っていない、という点も言われています」(前出の制作会社関係者)

ミュージックステーション』(テレビ朝日系)や『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)が良い例だが、現在の音楽番組は若者向けに作られている。

「『with MUSIC』の顔である有働さんと松下さんは好感度がとても高いタレントで、番組進行でも何か悪いところがあるわけではありません。

 しかし、大人の、落ち着いた2人をメインにしたことで、ワチャワチャ感とか、アーティストとの思わぬハプニングとか、そういった想定外の化学反応が起こりにくい、楽しいことが起こる感じがしない、と言われていたんです。また、そんな落ち着いた番組を土曜日ゴールデンの夜8時に放送するのは違うのではないか、そんな声も関係者間で上がっていたといいます」(前同)

 そうした反省点もあるのか、『with MUSIC』はセットを一新し、大人の視聴者が多い遅い時間帯へ移動。新たに「withファミリー」として、お笑い芸人のバイきんぐ小峠英二(48)を起用したことで、ゲストとのトークもノリがバラエティ番組に近くなり、全体的に番組の雰囲気も明るくなった。

 そんな大幅なリニューアルが行なわれた『with MUSIC』だったが、先の4月12日放送回は世帯3.7%、個人2.3%、コア1.7%と、やはりパッとはしなかった。

「多くの人が家にいる土曜日の夜10時の数字としては寂しいですよね……。『with MUSIC』は、放送時間を変えて大幅なリニューアルも図ったのに、それでも上向きにならないとなると、やはり番組を継続していくのは難しくなってしまうでしょうね。

 そんな現状にあるだけに番組としては起爆剤が欲しいはず。その意味でも今回、“代打MC”となる井ノ原さんは、有働さんにとっても“救世主”になるのではないでしょうか」(同)

 起爆剤となる“神回”が放送されて話題になり、多くのファンを獲得。その後、あらためて人気になっていくのは珍しい話ではない。『with MUSIC』もそうなるか——。