ゴールデンウィークまであとわずか。宿の予約や旅行プランを練るだけでも心躍るが、せっかくなら、目的地までの“道中”でも贅沢を楽しみたいもの。
「新幹線での楽しみといえば、車窓と“駅弁”。外食なら店を調べる手間もありますが、駅弁なら名産品も郷土料理も手軽に楽しめます。
近年は、幕の内弁当、肉、押し寿司など、駅弁店もバラエティに力を入れているんです。中には激レア&高級な“ハイグレード”駅弁もあり、非常に売れています」(旅行雑誌記者)
そこで、グルメ&鉄道漫画『駅弁ひとり旅』の原作者でもある、鉄道フォトジャーナリストの櫻井寛氏に話を聞いてみた。
“駅弁ブーム”火付け役の櫻井氏がイチオシする、“予算3000円程度”のちょっぴり贅沢な駅弁をご紹介しよう。
まずは『特製「ふたつ星弁当」』。こちらは佐賀県と長崎県をつなぐ特急『ふたつ星4047』でしか購入できない激レア駅弁だ。

「九州駅弁グランプリに輝く、武雄温泉駅のカフェ『カイロ堂』が佐賀の“旨い”を集めた豪華二段重です。内容は、特選佐賀牛のローストビーフとステーキ、海老の南蛮漬け、有明海の海苔、メンチカツなど。こだわりの詰まった風呂敷は、『ふたつ星4047』のデザイナーも手掛けた水戸岡鋭治氏作。季節に合わせて布の色が変わるんです。
駅弁と一緒に味わいたい車窓は有明海ですね」(櫻井氏=以下同)