■『ガキ使』にはドル箱『笑ってはいけないシリーズ』があった

 4月20日の『ガキ使』にはふかわりょう(50)が出演。「ふかわりょう一言ネタストラックアウト完結編!」と題し、100枚のパネルにボールを投げ、当たったパネルのネタを実際に披露するという企画がオンエアされた。

「深夜帯の番組である『ガキ使』は制作費がなく、レギュラー出演者とゲストのギャラはとても捻出できず、ずっと赤字だと言われていました。では、これまでどうしていたかというと、大晦日の大型特番『絶対に笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系)で“回収”していたといいます。

『笑ってはいけない』は大人気シリーズで、多くの一流スポンサー企業のCMが入り、番組はDVD化されてかなりの数を売り上げ、日テレにとっても大きな収益源になっていたとされます。

 ただ、ダウンタウンの2人も還暦を超えて体力的にも『笑ってはいけない』の続編制作は現実的には難しい。ダウンタウンが還暦を迎える年にグランドフィナーレ的に放送し、シリーズに幕を閉じるとも言われましたが、調整がつかずに制作が見送られたともいいます。

『水ダウ』は斬新な企画とスタッフが作るVTRが勝負の番組で、浜田さんももうすぐ復帰できそうで、今後も続いていくでしょう。しかし、『ガキ使』はやはり制作費の問題もあるし、番組の内容的にも松本さん不在は大きい。

『ガキ使』は1989年10月スタートの『ダウンタウンDX』以上の長寿番組。一時は“松本さんが復帰するのは『ガキ使』しかない”とも言われましたが、『ダウンタウンDX』の終了を受け、日テレが大きな決断をする展開もあるのではないか、とバラエティの制作関係者の間ではささやかれています。

 松本さんの活動再開はやはりテレビ番組ではなく、『ダウンタウンチャンネル(仮)』でということになるのではないでしょうか」(前出の民放キー局関係者)

 4月22日のサンケイスポーツの取材に対し、『ガキ使』を制作・放送する日本テレビは《今のところ放送の変更はございません》と回答しているが――。