■区役所食堂で学校給食が食べられる理由

 区内在住の本サイト記者が4月の給食提供日に区役所の食堂を訪れると提供された給食メニューはサバのネギ味噌焼きとたけのこごはん。それに小松菜の煮浸し、金平ごぼう、茄子の揚げ浸しに豆腐とわかめの味噌汁がついて1食650円。物価高が続く中、破格の安さで提供されている。メニューを決める基準はなんなのだろうか。

「季節感や行事を考慮して選択しています。今年の1月には学校給食習慣として、世界の料理としてお隣・韓国の『ヤンニョムチキン』を提供しました」(前同)

 健康面も考慮したメニュー選びになっているという。

「1食分で主食・主菜・副菜を取れるようにしています。カロリーの基準は主菜と副菜で400~500キロカロリー。塩分は3.3グラム以下、野菜は120グラム以上が一つの目安です」(同)

 区役所の中にある食堂で学校給食を提供する理由はどこにあるのか。

「学校給食は栄養バランスの整った食事で子供の健康の保持・増進や体位向上を図っているものです。学校給食メニューを区役所庁舎内の食堂で提供することで、学校給食メニューを地域や家庭に対して広く周知する。そうすることで、地域や家庭における健康的で豊かな食生活が実践されるように願っております」(同)

 提供されているメニューは実際の学校給食を元に食堂で提供できる形にアレンジしたものだという。昔懐かしの学校給食を食べて昭和へタイムスリップするのも一興では。