“令和の米騒動”が収まる気配を見せない。
昨年2月、全国スーパーの平均販売価格は5キログラム約2000円だった国産米。現在、その価格は4217円(4月7日~13日=農林水産省調べ)と、15週連続で値上がりを続けている。
「政府は3月中旬から備蓄米を市場に放出していますが、流通の過程で目詰まりが生じ、店頭には届かず、値下げ効果は見られません」(全国紙経済部記者)
このような状況から、注目を集めているのが海外からの輸入米だ。
「農林水産省によると、今年2月の民間企業によるコメの輸入量は523トンで、すでに昨年の年間輸入量を上回っています。業務スーパーなどでは5キロ3000円台と手ごろな価格です。米国トランプ政権がコメの輸入拡大を求めていた流れを受けて、“輸入米を増やすべきだ”という声が、国民の間でも高まっています」(前同)
米専門店の代表取締役で、五つ星お米マイスターの資格を持つ西島豊造氏は、外国米と国産米の違いをこう語る。
「国産米は甘み・粘り・のど越し、どれを取っても世界トップレベル。日本特有の四季の変化が、粘りのある稲を育てるのです。一方、水分が少ない外国産米は、炊飯器の保温機能が大敵。炊き上がったら、冷凍保存するのが鉄則です」
では、西島氏監修のもと、各輸入米の味の特徴やおすすめの食べ方を紹介しよう。