■参加者から噴出する問題点

 続いては、“悪い話”。最大の問題点として指摘されているのが、“事前予約システム”の煩雑さだ。開幕当日に訪れた、ユーチューブチャンネル『じょま散歩』のジョマジ氏も、こう言う。

「各パビリオンやイベントの予約は、『2か月前抽選』『7日前抽選』『3日前空き枠先着』の3種類。

 僕は前2つの抽選はすべて外れてしまったので、最後の先着予約のために仕事を休み、10時間かけて、やっと取れました。当日枠は取りづらく、キャンセルもなかなか出ないんです」

 実際、「予約システムが最悪」「高齢者や子連れには厳しい」などの批判が噴出。加えて、会場内の“食事問題”も波紋を呼んだ。

「話題になった『究極の神戸牛すき焼きえきそば』3850円のように、価格が高いという印象がありますが、実際は混雑のほうが気になりました。

 午前中に『くら寿司』の受付が終了、フードコートも大混雑。おろしぶっかけうどんは950円と、テーマパークなみの価格感。ただ、味には満足でした」(前同)

 他方で、「現地に行かず各国の料理を楽しめる」など、万博を楽しむポジティブな声も聞かれた。

「トラブルもありますが、夜のドローンショーや噴水の演出は幻想的でしたし、ブルーオーシャンドームでの水の演出には感動しました。予約が取れなくても、楽しめる場所はたくさんありますよ」(同)

 開催前は“中止論”まで飛び交った大阪・関西万博。失敗か、成功か――その答えは、実際に足を運び、確かめたほうがよさそうだ。

ジョマジ
5歳でマジックを始め、中学生でジャグリング・カード投げも始める。高校生でプロデビューすると、イベントやテレビ、雑誌等に多く出演し、賞も多数受賞。
マジシャン・旅系ユーチューバー、ティックトッカーとしても活動し、マジシャンの中で国内トップクラスのフォロワー数を誇る。マジック教室講師、ドラマや映画、CM等の監修・演出家としても知られている。