■前期ワースト朝ドラによる視聴者離れが痛恨
朝ドラ『虎に翼』は『Yahoo!検索対象2024ドラマ部門1位』や、放送批評懇談会『ギャラクシー賞 9月度月間賞』に選ばれるなど大成功を収めたが、『あんぱん』はどうなっていくのか。
「『あんぱん』はキャストが超豪華ですし、題材も国民的コンテンツ『アンパンマン』を描いたやなせさん夫婦。ですので、『虎に翼』に勝るとも劣らないポテンシャルはあると言われていますが、数字が下回っている背景には、3月末に終了した前作『おむすび』(24年度後期)の“後遺症”も言われていますね」(前出のテレビ誌編集者)
橋本環奈(26)主演の朝ドラ『おむすび』は、高校時代に“ギャル文化”と出会った平成元年生まれの主人公・米田結(橋本)が栄養士として人の心と未来を結んでいくという“平成青春グラフィティ”作品。同ドラマはギャル要素やダイジェスト感のあまりに強いシナリオが視聴者から不評を買い、期間平均世帯視聴率が13.1%と、朝ドラワースト視聴率を更新してしまったことで知られる。
そして、『あんぱん』の初回(3月31日放送)の世帯視聴率が歴代ワースト3位の15.4%だった背景にも、『おむすび』の影響がささやかれた。
「朝ドラは、主婦層や通学、通勤前の視聴者のモーニングルーティンとして親しまれているところがあります。そのため、1度でも離脱してしまうと視聴習慣が薄れてしまい、次の朝ドラも見ようというふうにならなくなってしまうと。
『おむすび』で多くの朝ドラ視聴者が見るのをやめてしまった結果、『あんぱん』にも“復帰”せず、数字も高くはならなかった、ということですね」(前同)