オンラインカジノ賭博問題を受けて、2月19日に活動自粛を発表していたお笑いコンビ・令和ロマンの高比良くるま(30)が4月28日、YouTubeで復帰を報告した。同日に吉本興業がくるまとのマネジメント契約終了を発表、相方の松井ケムリ(31)は吉本興業所属のまま、コンビとして活動を続けるという。
くるまはコンビのYouTubeチャンネルで「各関係者の皆様、そして見ていただいてる方、ご迷惑をおかけしました」と謝罪したうえで、退所の経緯を説明。「某日、吉本興業に呼ばれまして」と切り出すと、自身が独自判断で上げたオンラインカジノ賭博問題に関するYouTube動画が問題視され、幹部陣から契約解除を突きつけられたことを明かした。
「吉本興業としては、そうした“勝手”な行動はやってほしくなかったとのこと。“会社との信頼関係が壊れてしまったので、くるま君が望むなら契約は解除で”と打診されたそうです。寝耳に水のくるまさんは驚き、“これから一生懸命頑張る”と意気込みを見せても、幹部陣は“一人でやったほうがええのかなと思います”という一点張りで、1時間ほども押し問答が続いたんだとか」(女性誌記者)
その場で結論は出さず、一旦判断を持ち帰ったくるま。契約解除の話をほかのマネジャーが知らなかったことから、“偉い人だけが怒っている説教の範囲内”の可能性もあるかもしれないと思い、信頼する社員に契約解除宣告に至るまでの事情を調べてもらったものの、「(経緯は)何もわからなかった」が、契約解除は本気であることだけは把握したという。
「くるまさんの説明をそのまま受け取ると、トップ会談でくるまさんの契約解除が決まったということですね。そしてくるまさんは、くるまさんが吉本興業との契約を解除したらコンビは続けていいという条件を伝えられたとのこと。最終的に早期でのコンビ復帰を目指すなら辞めるしかないと覚悟を決めたくるまさんが、退所を決断したということです」(前同)
要するにオンカジ賭博そのものではなく、くるまが吉本に無断でオンカジ賭博に言及する動画を上げたことが問題視されたというわけだ。吉本興業の"思惑”と、くるまの判断のすれ違いについて芸能プロダクション関係者が指摘する。
「吉本としては、所属タレントを活動自粛させるかどうかの判断及び復帰のGOを出すのはあくまでも会社側という考えだと思われます。さまざまな報道に対して対抗する姿勢を取ることもできるわけで、そして、すでに入っている仕事を無視してまでも活動自粛に入ってほしくなかったという思いがあったのではないでしょうか。
そもそも、くるまさんはオンカジ賭博だけでなく同時期には不倫疑惑報道もありましたよね。どちらも報道後、くるまさんはかなり早いタイミングで釈明動画やコメントなどを公開していますが、いずれもくるまさんの単独の判断だったといいます。もちろんくるまさんなりの考えはあったと思いますが、あまりにも周囲への相談がなかったのでしょう。
ファンからは“自分の言葉でファンを安心させてくれる”と称賛されましたが、その振る舞いを“事務所に所属する芸人”として考えると、管理側は責任が持てないということになってしまう」
次代のお笑い界を担うと目される令和ロマンなだけに、吉本興業がくるまとの契約を解除することには、お笑いファンから《もったいない》という声が殺到したが、なかには、
《事務所側はオンラインカジノや不倫問題を重く受け止め復帰時期を探る中、自分の考えだけで謝罪動画をあげたりすれば会社側が怒るのは当然だと思う》
《オンカジと不倫をSNS使って勝手に謝罪したとなったらそらマネジメントしなくていいよねとなるかもな。劇場とかのメリットだけ享受して、なんか問題起こせば自分でなんとかしますっていうスタンスなんだからそら怒るわ》
といった冷静な見方も少なくなかったのは事実だ。
一方でファンのなかには、2024年末発売の『週刊文春』(文藝春秋)に女性とのトラブルが報じられたダウンタウン・松本人志(61)を引き合いに出し、《なんで高比良くるまの契約切るの速攻なのに松本人志との契約は切らんの》と、その扱いの差に疑問を抱く人も多い。
仮に、不祥事を巡る無断の言動が契約解除の理由となるのであれば、松本は25年1月8日に活動休止を発表するとともに、Xで《事実無根なので闘いまーす。 それも含めワイドナショー出まーす》(※その後出演は取りやめ)と投稿するなど、かなり自由にSNSを使っていたように見えたためだろう。
ただし、くるまは「クビ(解雇)」ではなく、あくまでも「双方合意の上」でのマネジメント契約の終了だが……。
「くるまさんはYouTubeで契約終了までの経緯を説明していましたが、実は契約解除は吉本側だけではなく、くるまさん側の意向もあったと聞こえてきていますね」
と話すのはバラエティ番組制作関係者だ。