■「親の七光り拒否」二世タレントが支持されるワケ
さらにテレビ朝日の平石直之アナウンサー(50)から「岸谷蘭丸さんということで……実はご両親はあの有名な岸谷五朗さんとプリプリ(プリンセス プリンセス)の岸谷香さん」と紹介され、共演者から「え~!」と驚きの声が上がった。蘭丸は「今日までずっと隠してきました。23年隠してきたんで。自分のやりたいことができて、自分でもある程度結果出せたから、もう(両親の話をしても)いいかなと」と公表した理由を明かした。
これまでは「柚木蘭丸」の名前で活動していたものの、『Abema Prime』出演後にYouTubeチャンネルを更新し、今後は本名で活動していくとも宣言。
自身を「いわゆる芸能二世」だとし、「僕としてはせっかくネットをやるんだったらそういう目で見てほしくなかったわけですよ。1人の人間として見てほしかった」と説明し、「本当にお願いだから、僕と親、切り離して考えていただけると嬉しいです。我が家のスタンスとしては僕の動画をいっさい(親は)見たことないし、僕が会社で何をやっているのかほぼ知らない。まったく干渉しない」とも視聴者に呼びかけていた。
「アーティストで俳優のレイニさん(26)が、歌手・徳永英明さん(64)の息子だということも最近になって明らかになりましたが、彼も自分から二世タレントだと公表してはいませんでした」(前同)
レイニは俳優として、木村拓哉(52)と綾瀬はるか(39)の共演が話題を呼んだ映画『レジェンド&バタフライ』(2023年)やドラマ『相棒 season23』(テレビ朝日系)に出演。そして、1月25日から放送されている赤楚衛二(30)主演のドラマ『相続探偵』(日本テレビ系/土曜21時~)の主題歌『ラストレター』も歌っている。
そんなレイニについて、2月17日配信の『NEWSポストセブン』が徳永の次男だと報道。小栗旬(42)が社長を務める芸能プロダクションに所属しており、同社は問い合わせに対し、レイニが徳永の次男であることは《事実でございます》と認めたのだ。
「結果的に二世タレントだと判明してしまってはいますが、道休さんをはじめ、視聴者やSNSユーザーから好意的にとらえられている二世たちは極力、親の力を利用することなく、自分の力だけでやっていこうという意思がうかがえますよね」(前出のワイドショー関係者)
芸能評論家の三杉武氏も、支持されている二世タレントの共通点として親の七光りを避ける傾向にあると指摘する。
「今やドラマ主演俳優の趣里さん(34)も、最初は水谷豊さん(72)と伊藤蘭さん(70)の娘だということは伏せていて、ある程度活躍してから報道が出て認めることになりましたが、やはり実績を重ねたうえで公表するほうが支持されますよね。そもそも芸能界自体が二世、三世の集まりのような世界ですが、二世というだけでやっかみはありますし、“甘やかされて育ったんだろうな”というフィルターで見られてしまいがちですからね。
三田佳子さん(83)や清水アキラさん(70)の息子さんなどにはトラブルもありましたし、そういった二世タレントは悪目立ちしてしまい、二世タレント全体が“どうなの?”という目で見られてしまう傾向にもありますよね。
木村拓哉さんと工藤静香さん(54)の次女・Koki,さん(22)もこれまでは厳しく見る人もいましたが、2月23日のバラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)に出演してから評価が一変。体も張っていましたし、番組へのリスペクトも感じられた。気取らない感じが好評ですよね。
芸能界で言うと歌舞伎は世襲制ですし、二世、三世がもてはやされる世界ですが、それ以外の芸能人は二世だということを押し出すことは、あまり得策ではないのではないでしょうか」
やはり、いい年をして親の力に頼っている姿は、カッコ良くは見えないもの。モデルの道を歩み出した道休たち“親の七光り拒否”二世タレントは今後、偉大な親を超えるような活躍を見せられるだろうか。