日々、若者文化やトレンド事象を研究するトレンド現象ウォッチャーの戸田蒼氏が本サイトで現代のトレンドを徹底解説。今回は、高級ホテルの目玉スイーツに注目。

 春はいちごの季節。瑞々しく香り高い果実が市場に並び、スイーツ界において主役の座に君臨しています。中でも注目なのが、いちごをテーマにした「ビュッフェ」の存在。今や大阪では15を超える高級ホテルがいちご尽くしのビュッフェを展開しており、それぞれが趣向を凝らした演出やテーマでしのぎを削っています。SNSでも「どこに行こうか迷う」1シーズンに何か所もはしごしたくなる」といった声が飛び交い、まさに“スイーツバトル”の様相です。

 たとえば、帝国ホテル大阪では5月31日まで「苺スイーツバイキング」を開催。約30種類のスイーツに加え、ブランドいちご「ゆめのか」など厳選された3種のいちごを堪能できる構成です。とりわけ好評を得ているのが、今年初登場の「いちごパフェコーナー」。ジェラート、チョコアイス、マカロン、いちごソースを自由に組み合わせ、自分だけの“マイパフェ”が作れる体験型の演出が特徴です。高級ホテルながら、気軽に楽しめる要素が幅広い層を引きつけています。

 一方、ヒルトン大阪は「ギャル文化」をテーマにしたいちごビュッフェを5月11日まで展開。ピンク一色の空間に、デコ電風のケーキや盛り盛りスイーツが並び、若者を中心に「見た瞬間テンション爆上がり!」「ギャル最高ってなる!」と話題沸騰中です。