■社内コンペでメニューを決定

 例年より1か月延長して6月15日まで約半年間「ストロベリースイーツビュッフェ」を展開しているのはインターコンチネンタルホテル大阪。メニューは20名規模のペストリーチームによる社内コンペで決定され、若手シェフのアイデアも積極的に採用され、週末は「ノカ ロースト&グリル」、平日は「3-60(スリーシクスティ)」で提供され、利用者のライフスタイルに合わせた選択肢も人気の理由です。

 こうした競争を支えるのは、いちごという素材そのものの魅力。大阪・泉市のフルーツ専門店では、「コットンベリー」「さくらももいちご」「まりひめ」など10種類以上のいちごがショーケースを彩っており、特に一粒1000円の「さくらももいちご」は贈答用として人気が高いそう。

「いちごはスイーツの中でも特に“映え”る素材です。色合いやフォルムの可愛らしさは、写真を撮りたくなる大きな魅力になりますし、品種ごとの特徴を生かせるためスイーツとしての完成度も高く仕上がります。外国人観光客にも人気があり、いちごビュッフェは今や、ホテルが顧客の心をつかむための戦略的コンテンツと言っても過言ではありません」(グルメサイト編集者)

 演出、テーマ性、素材の選び方と、いちごビュッフェにはホテルの本気が詰まっています。

 あなたの“ベストいちご”を見つける旅に出てみてはいかがでしょうか。

戸田蒼(とだ・あおい)
トレンド現象ウォッチャー。
大手出版社でエンタメ誌やWEBメディアの編集長を経てフリー。雑誌&WEBライター、トレンド現象ウォッチャーとして活動中。