“平成キャラクター”の人気が再燃しているのをご存知だろうか。

 ヴィレッジヴァンガードや、キャラクターショップに足を運ぶと、最新の『ちいかわ』の隣に、平成に一大ブームを巻き起こした“懐かし”の面々が並ぶ。『たれぱんだ』のメモ帳、『ポチャッコ』の巾着――。そうした店では、子供連れの母親が子供のものと一緒に“自分用”のグッズを買う姿も珍しくない。

「キャラクタービジネス全体の国内市場規模は右肩上がりで、2025年には約3兆円ほどの規模が見込まれています。最新のキャラクターは飽きられるのも早いですが、長く愛される存在として、かつて人気だったキャラクターに注目が集まっているんです」(全国紙経済部記者)

 平成ガールズカルチャーを発信するTajimax氏によると、特に“平成キャラクター”の人気は子供たちを超えて親世代も夢中にさせているようだ。

「平成女児カルチャーの主な訴求層は20~40代が中心。基本的にグッズの多くは日用品ですが、『オシャレ魔女(ハート)ラブandベリー』など、アクリルスタンドや透明ポーチなど現代の“推し文化”にフォーカスしたものもあります。

 2000年代に一世を風靡したブランド、“メゾピアノ”や“エンジェルブルー”を筆頭とした『ナルミヤキャラクターズ』や『たまごっち』は今年も人気ですね」

昨年50周年を迎えた『ハローキティ』は平成デザインのリバイバルが人気(写真・編集部)

 また、世代をまたいで愛される“キティちゃん”も、平成にブームとなったデザインの復刻版が大人気だという。

「令和でも根強く人気なサンリオですが、特に昨年50周年を迎えたキティちゃんは大きな注目を浴びています。90年代シリーズは当時のギャル文化を感じさせ、『HELLO KITTY 50th ANNIVERSARY キルトバニティショルダーBOOK』(宝島社)では当時のキルトキティが発売されました」(Tajimax氏=以下同)