■第1位は、朝ドラ『あんぱん』前期ワースト朝ドラによる視聴者離れが痛恨

1位 「離脱」宣言者も…朝ドラ『あんぱん』超豪華キャストでも“視聴率ワースト作品の前”『虎に翼』を上回れない理由

 今田美桜(28)主演、北村匠海(27)が相手役を務めるNHK連続テレビ小説あんぱん』。3月30日からスタートして評判はよいものの、ここにきて視聴者の離脱危機が訪れているという。

『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生んだ漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻をモチーフにした作品。。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じる。

 また同作は、のぶの両親役が加瀬亮(50)と江口のりこ(45)、嵩の両親役が二宮和也(41)と松嶋菜々子(51)など、超豪華キャストが集結することが放送前から注目を集めていた。

 第5週(4月28日~5月2日)では、女子師範学校に入学したのぶの寮生活、浪人生となった嵩が美術系学校を目指す姿などが描かれている。

 そんな『あんぱん』は数字も好調で、週平均世帯視聴率は第1週から世帯15%台を維持しているが――テレビ誌編集者は言う。

「当時のリアルを描いているため仕方のない部分はあるのでしょうが、女子師範学校のスパルタ教育ぶり、先輩からの理不尽なハラスメントなどを朝から見たくないという視聴者も少なくなく、《ハラスメントシーンは楽しくも何ともない。離脱かな?》など、視聴を止めてしまおうとする声がSNSに浮上しているんです。

 好調と言われる視聴率も、2つ前の伊藤沙莉さん(30)主演の『虎に翼』の高視聴率を考えると、もう一歩ではあるんですよね」

 2024年度前期の『虎に翼』は、日本初の女性弁護士の1人であり、初の女性判事及び家庭裁判所長を務めた三淵嘉子さんの実話に基づく、主に昭和6年~49年が舞台のオリジナルストーリー。

 同作は「リーガルもの」としての完成度の高さ、理不尽な男尊女卑をリアルに描いたうえで主人公らがそれを乗り越えていくストーリー展開が好評で、期間平均視聴率16.8%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)という高視聴率を残した。

 朝ドラ『虎に翼』は『Yahoo!検索対象2024ドラマ部門1位』や、放送批評懇談会『ギャラクシー賞 9月度月間賞』に選ばれるなど大成功を収めたが、『あんぱん』はどうなっていくのか。

「『あんぱん』はキャストが超豪華ですし、題材も国民的コンテンツ『アンパンマン』を描いたやなせさん夫婦。ですので、『虎に翼』に勝るとも劣らないポテンシャルはあると言われていますが、数字が下回っている背景には、3月末に終了した前作『おむすび』(24年度後期)の“後遺症”も言われていますね」(前出のテレビ誌編集者)

 橋本環奈(26)主演の朝ドラ『おむすび』は、高校時代に“ギャル文化”と出会った平成元年生まれの主人公・米田結(橋本)が栄養士として人の心と未来を結んでいくという“平成青春グラフィティ”作品。同ドラマはギャル要素やダイジェスト感のあまりに強いシナリオが視聴者から不評を買い、期間平均世帯視聴率が13.1%と、朝ドラワースト視聴率を更新してしまったことで知られる。