議員を除名されてからわずか1日で、逮捕状が請求される事態となった。
2022年7月の初当選以降、国会に一度も出席することなく、3月15日の参議院で除名処分となり、国会議員の資格を失った元参院議員のガーシーこと東谷義和氏(51)ら2人に、16日、警視庁が逮捕状を請求した。
ガーシー氏を巡っては、2022年に俳優の綾野剛(41)、ドワンゴ創業者の川上量生氏(54)、ジュエリーデザイナーの福谷公男氏(47)の3人を常習的に脅迫したほか、名誉を棄損するなどした疑いがあるという。
警視庁はこれまでにガーシー氏の関係先の家宅捜索を行なったほか、任意の聴取を要請してきたものの、ガーシー氏は応じてこなかった。
さらに17日、警察庁が外務省にパスポートの返納命令を要請したことも明らかになった。今後、「ICPO(国際刑事警察機構)」を通じて国際手配する方針だとされる。
一連の当局の動きを受けて、16日午後にライブ配信を行なったガーシー氏は「命をとられるわけじゃあるまいし、そんなに心配しなくていい」「誰かが言っているけど、死ぬこと以外はかすり傷だ」と持論を展開。
「国家権力にどこまで挑んだらいいのか。日本を追い出され、帰国もできない」「一生帰国しないことを覚悟できた」と、あらためて日本に戻らない意向を示した。さらに、その後、「念のため引っ越しする。引っ越し先は言わない」としている。
夕刊紙記者が話す。
「ガーシー氏は昨年7月にUAE・ドバイでタイのタクシン・チナワット元首相(73)と面談し、インスタグラムにも握手をするツーショットをアップしています。そのタクシン氏は、2006年にタイでクーデターやデモが起こって以降、事実上の亡命生活を続けています。
2010年にはモンテネグロの国籍を取得したとも報じられ、モンテネグロやニカラグア、ウガンダのパスポートも所持。2018年3月にタイで有罪判決を受けてICPOから国際指名手配されていますが、現在も世界中を転々としています。
どこまで資金と支持が続くかでしょうが、ガーシー氏もタクシン氏のように他国のパスポートを手に入れて、世界各国を逃亡する生活に入るのかもしれませんね」
2022年2月に“暴露系YouTuber”として世間を震撼させ、最盛期はチャンネル登録者数120万人を誇っていたガーシー氏。“ダークヒーロー”ともてはやされ、国会議員にまで上り詰めたものの、今後は国際指名手配される見込みだ。
「ガーシー氏を告訴した綾野は、酒癖や女癖の悪さ、さらには未成年女性と関係を持った疑惑も暴露されたほか、一糸まとわぬ下半身の画像もツイッターにアップされてしまうなど、さんざんな被害に見舞われました。
城田優(37)も綾野に先駆け、昨年2月から3月にガーシー氏から女性絡みのトラブル、反社会的勢力も絡んだとされる金銭トラブル疑惑など、にわかには信じがたい疑惑を次々と暴露されています。ネットが騒然となり、出演していたCMが消滅したことも、当時話題を呼びましたよね」(前同)