■多くの月9ドラマを担当した敏腕Pだったが…
その後も、A氏はフジの看板枠「月9」を中心に多くの作品を手掛け、綾瀬はるか(40)主演の『元彼の遺言状』(22年4月期)、吉沢亮(31)主演の『PICU 小児集中治療室』(2022年10月期)なども担当。芸能界でも名が知られる敏腕プロデューサーとして活躍してきた。
ちなみに、23年10月期にはムロツヨシ(49)主演の連続ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』が“約54年ぶりに復活した金曜9時枠ドラマ”として注目を集めたが、同枠のトップバッターを担ったのもA氏だった(※金9ドラマ枠は24年7月期『ビリオン×スクール』で終了)。
「Aさんは敏腕プロデューサーで、そのために仕事が集中しすぎていたところもあったようです。ピーク時には江口のりこさん(45)主演の木曜劇場『SUPER RICH』(21年10月期)、その後、『元彼の遺言状』に『PICU』と、1クールおきに連続ドラマを担当するというハードワークぶりで……かなり疲れていたようだ、と聞こえてきていますね。
最近では、キー局のプロデューサーやディレクターが独立する話は珍しくはないですが、フジテレビでは一連の問題もあり、やはりそれもA氏の決断に影響を与えた可能性は高いでしょうね。騒動後、優秀な社員がフジを離れているといいますからね……」(前出の広告代理店関係者)
フジテレビのドラマプロデューサーでは、北村匠海(27)が主演を務めた大人気漫画の大型実写映画『東京リベンジャーズ』シリーズ(21年~23年/全3作)を担当したB氏がNetflixのプロデューサーに転身したことが明らかとなっている。
他局でも、TBSの名物プロデューサーとして『池袋ウエストゲートパーク』(00年4月期)など宮藤官九郎氏(54)と共に多数のヒット作を手掛けてきた磯山晶氏(57)が24年6月に退社し、フリーランスとなったことが注目を集めた。
「綾瀬さんや上野さんのヒットドラマを手掛けてきたAさんが今後、どこで活躍していくかは分かりませんが、この度、フジテレビは離れてしまうと。“中居氏・フジテレビ問題”がくすぶるなか、敏腕な女性プロデューサーのAさんが局を離れてしまうのは今後、若手社員にも影響が出てきてしまうかもしれませんね……」(前同)
本サイトはフジテレビに、A氏の退社について問い合わせたところ、「社員の個別事案に関しては、お答えしておりません」ということだった。
フジテレビの激動は、まだまだ続くようだ――。