■2位は個人視聴率が高い反面、コア視聴率が低調
個人視聴率、コア視聴率は『キャスター』が1位だったが、TVerのお気に入り登録者数1位ドラマは――。
■個人視聴率2位:小泉今日子(59)と中井貴一(63)がダブル主演 フジテレビ月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』
同ドラマは古都・鎌倉を舞台に、テレビ局プロデューサー・吉野千明(小泉)と、鎌倉市役所で働く公務員・長倉和平(中井)の恋を描いたロマンチック&ホームコメディ。
第1弾が2012年1月期に、同年11月にスペシャルドラマ、14年4月期に『続・最後から二番目の恋』が放送され、今回の『続・続・最後から二番目の恋』は約10年ぶりの新作。千明と和平たちが還暦や老後について考えつつ、相変わらずの距離感のままの“今”を描くドラマである。
第4話(5月5日)の視聴率は個人4.5%/コア1.7%。TVerのお気に入り登録者数は119.9万。同登録者数は、春ドラマ1位の数字である。
「“シリーズもの”ということもあり、固定ファンが多くいたことがTVerと個人視聴率の好成績につながったところはありそうです。
ただ、過去作を追っていない視聴者には分かりづらいところが多く、キャストの年齢層やテーマも上の層向け。若年層の数字であるコア視聴率が取れていないのは、そうした背景が影響していそうです。第4話でも、シリーズを追っていた人に向けた演出がありました」(前出のテレビ誌編集者)
『最後から二番目の恋』シリーズには中井演じる和平の弟・真平(坂口憲二/49)の主治医・門脇先生というキャラが第1期から登場していたが、演じていた高橋克明さん(享年59)は昨年8月に心筋梗塞で亡くなられた。『続・続・最後から二番目の恋』の第4話ではこれを反映させて、“門脇先生が亡くなった”という話題をストーリーに組み込んだのだ。
最後に『キャスター』、『続・続・最後から二番目の恋』に次いで個人視聴率が優れていたドラマは――、
■個人視聴率3位:多部未華子(36)主演 TBS火曜ドラマ『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』(夜10時~)
ドラマ『対岸の家事』は、朱野帰子氏による同名小説(講談社)が原作。多部演じる専業主婦・村上詩穂、江口のりこ(44)演じる仕事と育児を両立しながら働く長野礼子、ディーン・フジオカ(44)演じる育児休暇中のエリート官僚・中谷達也を中心に物語が展開される、“お仕事=家事”がテーマのお仕事ドラマ。
第6話(5月6日)の視聴率は個人3.9%/コア2.5%。TVerのお気に入り登録者数116.1万。同回のコア視聴率とTVerのお気に入り登録者数は、春ドラマ2位の数字である。