■「リアリティがない」指摘殺到
『キャスター』の視聴率は、以下の通り。
【第1話】(4月13日)
・世帯視聴率14.2%/個人視聴率8.7%
【第2話】(4月20日)
・世帯11.7%/個人7.2%
【第3話】(4月27日)
・世帯10.9%/個人6.7%
【第4話】(5月4日)
・世帯10.4%/個人6.5%
【第5話】(5月11日)
・世帯10.8%/個人6.5%
「近年はテレビ離れが進んでおり、日曜劇場枠のドラマでも世帯視聴率が一桁が出てしまう作品はままあります。また世帯視聴率が絶対的に評価される時代ではありませんが、ただ、それでも“全話10%台”というのはひとつのステータスですし、分かりやすいボーダーラインですよね。ですので番組サイドは世帯10%台の死守したいところでしょうが……微妙な状況のようですね。
『キャスター』は永野さんの件だけでなく、作品自体に厳しい声が寄せられているんですよね……」(前出の制作会社関係者)
ドラマ『キャスター』に対しては、
《なんかリアリティに欠けるんだよな。全部阿部寛が何とかしてくれてる感》
《キャスター好きだったのだけど3話から無理矢理感を感じる、、出演者のせいでカットしてたりするのか元々脚本が雑なのかわからないけど、面白い題材なので最後まで楽しんで観たいよう》
《トンデモ設定と雑展開で大味ドラマの印象だけど、お約束のどんでん返しが気になって結局最後まで見てしまう。もはや時代劇見る感覚で見てます。リアリティや整合性は期待してない》
などと、主に脚本面に厳しい意見が寄せられている。
“『キャスター』がリアリティに欠ける”――同作を視聴する、民放キー局の報道局に勤務する関係者は「これまでもツッコミどころはいろいろありましたが……5月11日の第5話でも現実ではあり得ないというか、絶対にあってはならない描写がありましたよね」と語る。
『キャスター』の第5話は、制作会社の社員でありながら報道番組『ニュースゲート』のチーフディレクターに昇進した梶原広大(玉置玲央/40)のメイン回だった。梶原は、警察官・大木巡査部長(本多剛幸)による暴行事件のもみ消し情報を入手したが、局内の“内通者”によって警察サイドに先手を打たれてしまう。さらに、事情を知る警察官への突撃インタビューを問題視された梶原は『ニュースゲート』での契約が更新されず、自宅待機という名目のクビの危機に。
最終的には進藤(阿部)の策によって、内通者の正体は、大木巡査部長の親せきでJBN社会部部長の駒井(安井順平/51)だと発覚。駒井は「隠ぺいに加担した疑い」により逮捕され、一連の事件の黒幕だった警視庁参事官・村崎(手塚とおる/62)ともども悪事が白日の下に晒され、クビ寸前だった梶原も再契約して無事職場復帰、というストーリーが展開された。