なかなか寝つけない、何回も起きる、眠りが浅い……。そうした“眠りの悩み”を抱えている中高年は、驚くほど多い。
睡眠専門医の坪田聡氏も、こう指摘する。
「眠る力は10代がピークで、そこから徐々に弱まり、50代から大きく衰えます。悩める中高年世代は睡眠のコツを知り、“眠り方の見直し”をしましょう」
そこで今回は、ぐっすり眠れる“50歳からの睡眠の裏ワザ”を紹介したい。
まずは、風呂のタイミングと温度。人間は体温が下がる過程で眠くなるので、就寝1~2時間前に、入浴で汗を流すのが効果的だ。
「熱いお湯は、交感神経が優位になって目が覚めてしまいます。湯船の温度は、38~40度のぬるめが理想です。10?20分ほどつかって、心身をリラックスさせてください」(前同)
また、就寝前の夕食には、カニ、エビ、ホタテなどの魚介類を口にすると睡眠に効果アリだという。
「魚介類に含まれるアミノ酸の“グリシン”には、血管を開いて手足の血行を促進する働きがあります。結果、手足から熱が放出され、深部体温が下がり、眠気が促されるんです」(同)