■医師も絶賛!オススメの快眠グッズ
快眠の手助けをしてくれるのが寝具だ。寝返りを打ちやすいかどうかが、重要なポイントだという。
「人間は、一晩で10~30回の寝返りを打ちます。それによって、布団の中の熱や湿気を放出して体温を調整したり、血液やリンパの循環を保ったりしています。だから、布団や枕は高反発で、体がフラットになるものがオススメ。柔らかく、沈むタイプは寝返りを妨げる恐れがあります」(前出の睡眠専門医の坪田氏)
内科医の石原新菜氏は、近年、人気上昇中のリカバリー(疲労回復)パジャマを推薦する。
「鉱物などを織り込んだ特殊繊維から出る遠赤外線によって血行を促進し、自律神経をととのえたり、肩凝りや疲労を緩和したりする効果が期待できます。
加齢に伴い、筋肉量が低下して体温が低くなるので、特に中高年世代には強い味方になります」
2~3万円程度の商品が多い疲労回復パジャマだが、中には“高コスパ”なものもある。
「日本医療機器工業会の基準をクリアした“一般医療機器認定”の商品ならば、信頼を置けます。例えば、リカバリーウェアの開発・製造の歴史が長い『べネクス』の商品は9000円台から購入できます」(前同)
準備が整ったら、仕上げに、ぐっすり眠れる“あおむけストレッチ”を実践!
「布団の上にあおむけになり、両手脚をピンと伸ばしてから、左右にゆっくり反らせます。次に、手で片方の膝を胸に引き寄せてから戻す動きを5回。反対の膝も行ったら、最後は両膝を抱えて丸くなり、ボールのように前後に体を揺らす。
こわばった筋肉がほぐれ、血行が改善し寝つきやすくなります」(前出の坪田氏)
良質な睡眠を取り、明日の活力をチャージしよう!
坪田聡
医師、医学博士。雨晴クリニック副院長。日本睡眠学会、スポーツ精神医学会、日本医師会所属。医師としての診療のほか、高齢者を中心に睡眠障害を治療。睡眠専門医として、20年以上現場に立ち続ける。「快眠で健康な生活を送ろう」というコンセプトのもと、睡眠の質を向上させるための指導や普及に尽力。ヘルスケア・コーチング研究会代表世話人も務める。
石原新菜
医師。イシハラクリニック副院長。ヒポクラティック・サナトリウム副施設長。健康ソムリエ理事。ロングライフラボ理事。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍。著書は『眠れなくなるほど面白い免疫力の話』はじめ、『医者が教える奇跡の16時間断食』、『温活365日』等70冊を数える。