■ANN辞退が「今」になった“大人の事情”

 老舗芸能プロの関係者が口を開く。

「永野さんの所属事務所がスキャンダルをいっさい認めなかったのは、CMを多数抱えていたことに加えて、ドラマ『キャスター』(TBS系)出演中だったこと、そして何より主演映画『かくかくしかじか』の公開を控えていたからでしょう。延期や公開中止になれば、各方面にあまりにも大きな迷惑がかかります。

 文春の第1報が出たのが4月23日で、映画公開が5月16日ですから、事務所としては“少なくとも3週間乗り切る必要がある”という思いがあったはず。文春砲の後に自ら番組を休めば、暗に“スキャンダルを認めた”ことになってしまう。

 報道はあったけど不倫はしていませんよ、ということをアピールするためには、レギュラー番組に穴を開けないことが一番です。つまり、『ANN』は、4月28日に釈明をして、さらに5月5日と12日の2週は絶対にやらざるをえなかった。本人も3週間、批判覚悟で生放送で出演したのは、相当な精神力が求められたでしょうね……」

 その間にスポンサーによるCM削除ドミノが続き、16日時点で、永野を広告に起用していた企業9社からネット上の動画や画像などのコンテンツはすべて削除された。一方、今回の『ANN』辞退は永野サイドの判断だが、これは何を意味するのか。前出の老舗芸能プロの関係者が続ける。

「永野さんのCM動画を削除するのは企業側の判断で、永野さんサイドが不倫を認めない限り、“契約解除”には相当しないと考えられます。つまり永野さんを起用し続けるかどうかを決めるのは企業であり、永野さんサイドとしては、判断は委ねるというスタンスです。

 一方で、永野さんの所属事務所は5月18日、2026年放送のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の出演を辞退。翌19日には『ANN』の辞退を発表しました。もっと早くに発表してもいいはずですが、これはやはり、無事に映画が公開されるのを待っていたということではないでしょうか。

『ANN』については、やす子さん(26)への誹謗中傷で降板したフワちゃんを引き合いに、《どうしてフワちゃんのANNが無くなって永野芽郁のANNは無くならないんだよ》といった批判も巻き起こっていたので、これ以上、炎上させないためのギリギリの判断だったということでしょう。

 ただし、事務所発表の降板の文言は“このたびの一連の報道により、関係各所への多大なるご迷惑およびご心配をおかけしていることを鑑み”であり、“不祥事により”とはやはり一言も言っていない。報道を認めてはいませんが、炎上しているからしばらく休みます、ということですよね」

 永野の所属事務所は、「活動休止」とはしておらず、あくまでも世論を鑑みた措置と思われる。SNSには《ついに言い逃れ出来ない証拠の文春砲が出るんだな》と、文春“第3弾”を警戒した決断、といった見方も出ている。

 永野が降板した『豊臣兄弟!』では、白石聖(26)の代役起用が内定したと報じられるなどニュースが飛び交っている。これからしばらく『ANN』を降板した永野の姿を見られるのは、収録済みのドラマ『キャスター』と映画『かくかくしかじか』だけになりそうだ。