マクドナルドが5月16日から販売をスタートした「ちいかわ」「マインクラフト/ザ・ムービー」のおもちゃ付きハッピーセット(第1弾)が物議を醸している。大人気タイトルだけに“壮絶な購入バトル”が発生、行列ができたとの報告もSNSで散見されるなか、22日まで販売予定だったちいかわは18日に早期販売終了となった。争奪戦のなかでもSNSで取り沙汰されているのは、“中国人転売ヤー”というキーワードだ。
Xでとあるユーザーが
《マクドナルド 横浜クイーンズスクエア店 中国人転売ヤーたちが、ハッピーセットを大量に頼み、オモチャだけ持っていた残骸》(※原文ママ)
というテキストとともに画像と動画を投稿すると、5月17日から21日までに2350万以上閲覧される(5月21日時点)など、大きな話題となった。
画像は提供カウンターの下の床に散乱するポテトやシェイク、ハンバーガー……そして、その横で立ち尽くす店員と思しき制服を着た女性の後ろ姿が。動画のほうは、カウンターに持ち帰り用のセットがずらりと並ぶなか、ゴミ箱の上にはまだポテトが残っているトレイが置かれている様子を映した2秒程度のものだ。
ただし画像と動画ともに購入客の姿は映っていないほか、中国人が転売していると断定するためには根拠が乏しいことから、Xには、
《ハッピーセットはSサイズのポテトとドリンクだし画像で見るにMサイズ(編集部註:ハッピーセットのサイドメニューのポテトはSサイズから変更不可)》
《本当に横浜だったとして、なぜ都営バスが映っているのでしょうか》
《おもちゃだけを抜き取った証拠だ!って言うには辻褄が合わない》
などと疑問を抱く声も多く、“決めつけるのはよくない”といった声も寄せられている。
本サイトが横浜クイーンズスクエア店に話を聞くと、同店担当者は「ゴミ箱の上に商品が乗っている動画の店舗はうちではないんです」と困惑気味。さらにもうひとつの画像について、担当者は自店で撮影された画像が拡散されたと認めた上で、
「床に商品が落ちている画像は、(その商品の購入者ではない)他の方がうっかり落としてしまったものを片付ける瞬間をたまたま写されたもので……」
と、当時の状況を説明した。購入者が“中国人転売ヤー”だったかどうかについては、「ご購入した後にその商品をどう楽しむかはお客様それぞれで、こちらではわからない」と説明した。