■最適なバッテリー残量は100%ではない
次は、バッテリーの残量に気を付けること。0%や充電中の放置は避けたほうが良いという。
「リチウムイオン電池は、残量がゼロになると電圧降下状態になり、劣化が進みます。そのまま長時間放置すると、過放電の状態になり、充電ができなくなるケースも。反対に、フル充電なのに、充電状態にしておく、“過充電”もバッテリーが劣化しやすくなります。20%~80%の間に保つことと、就寝中に充電をしないことで、バッテリーの寿命を延ばすことができます」
スマホの保管場所にも要注意。バッテリーは暑い場所や極端に冷たい場所に置かないことで消費が抑えられるという。
「バッテリーは熱に弱く、劣化が進むので車のダッシュボードなど過度に熱くなる場所には置いてはいけません。充電中にスマホゲームや動画を見ることも、発熱しやすくなってバッテリーが消耗、劣化してしまいます」
最後は、熱を持ってしまった場合の対応方法。そのまま使い続けることで、熱暴走や故障、最悪の場合は発火の原因にもなりかねない。
「スマホ本体が熱いと感じたら、すみやかに使用をやめて、涼しい場所に置きましょう。ただし、保冷剤の上に置いて急速に冷やすのはNG。スマホ内に結露が生じて故障の原因や、充電した際にショートして発火する危険性があります。また、スマホカバーを付けていると、熱がこもりやすくなるため、熱いときは外しておくのも有効です」
これらの4か条を駆使すれば、スマホの延命になる。
「普通に使えば2、3年のバッテリーも、うまく使えば5年ほどもちますよ」
毎日触れるスマホも、一工夫で長生きに!
丸山晴美(まるやま・はるみ)
ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーなどの資格を持ち、身の回りの節約術や、ライフプランに添ったお金の管理運用など幅広くアドバイスしている。雑誌、テレビ、Webメディアなどで発信中。