■華の“ブーメラン発言”がまたしても沸騰

【以下、『キャスター』のネタバレを含みます】

『キャスター』第6話、第7話は、難病で入院している幼い娘・藤井ユキノ(佐藤恋和/8)を助けたいあまり、母親・真弓(中村アン)が、違法な臓器売買が絡む生体肺移植に手を出してしまう。そして、それに華(永野)が肩入れしすぎてしまい――という“臓器移植の闇”がテーマの章だった。

 同章では並行して、18年前、進藤のスクープによって、違法な臓器移植をあっせんしたNPO法人に警察の捜査が入ったこと、華はそのせいで当時11歳の姉・沙羅(鈴木礼彩/12)が移植手術が行なえずに亡くなったことから、進藤を恨んでいた(※実際は進藤のスクープがなくても助からなかった)、という過去も明らかとなった。

「第7話では、華が真弓に“もうマスコミはこりごり”と言われてしまったり、過去に姉・沙羅を助けるために違法な臓器売買に手を出すことを華の父・圭介(山中崇/47)が“人には越えてはならない一線がある”と言って躊躇するシーンなどが、不倫疑惑報道によって《違う意味で聞こえる》とSNSをざわつかせました。そして、華が進藤に言い放ったセリフも注目されました」(前出の女性誌編集者)

 華は、進藤が違法な臓器売買の斡旋を行なっている男・深沢武志(新納慎也/50)に娘を人質に取られ「警察に自分の捜査を辞めさせろ」と脅されていたこと、そのため現場に居合わせながら深沢の協力者である圭介を見逃していたことを突き止めた。

 上記の件を進藤に問い詰めたところ「生放送で答えてやる」と言われたため、華は『ニュースゲート』の生放送中に進藤を非難し、こう言い放った。

「脅しに屈して娘の命を守るあなたと、娘の命を守るために違法な手術を受けさせようとした母親。どこが違うんでしょうか、同じです。あなたはずるい! 私はあなたをジャーナリストとは認めない」

 そのほかにも、華が、進藤と裏で繋がっていた編集スタッフ・尾野(木村達成/31)に「残念です。私は今、尾野さんに真実を打ち明けるチャンスをあげたのに」と語りかけたり、進藤と駆け引きして「騙したらこの会話、暴露しますから」とボイスレコーダーを突きつける場面なども第7話にあったが、これらに視聴者は反応。

《あなたはずるい? どの口が言ってるんだ?》
《いいえズルいのはあなたです》
《真実を話すチャンスをあげたってこれも完全にブーメランwwwこれらの台詞を永野芽郁に言わせるのってわざとなの?》
《すでに暴露されてる人が言ってもな…。 阿部ちゃんもやりづらいやろね》
《暴露された側じゃん》
《今週もブーメランが百花繚乱でした》
《ドラマでのセリフが特大ブーメランで草》

 といった、現実での永野の行動とリンクさせて、“ブーメラン”だと指摘する声が多数寄せられている。

「正義感の強い“崎久保華”のキャラクターと、永野さんが現実で置かれている状況が、真逆のところでマッチしてしまっていて、毎回のように燃料が投下され、それによってSNSがいつまでも鎮火しない状況にあります。

 永野さんの疑惑の報道を受けて、台本が修正されて、彼女が演じる華が“早期退場”をする可能性も言われていました。今回の“違法な臓器売買”の章ではそうなる気配もあったのですが、最終的にはそれはなくなった。ですので、華は最終回までメインどころでの出演が続きそうで、“ブーメラン”盛り上がりはドラマのラストまで続いてしまいそうですね……」(前同)

 今回の第7話の視聴率は世帯視聴率10.3%(前回10.2%、ビデオリサーチ調べ・関東地区)、個人視聴率6.2%(前回と同様)というものだった。次回、第8話(6月1日)から「最終章」への突入が予告されている『キャスター』。最終章でのドラマ本編の盛り上がりを期待したいが――。