今田美桜(28)主演のNHK連続テレビ小説『あんぱん』。準主人公として出演している北村匠海(27)に、ここにきて再度、注目が集まっている――。
【以下、『あんぱん』のネタバレを含みます】
『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生んだ漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻をモチーフにした作品。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じる。嵩は一時は進学で故郷を離れ、出番も減っていたが、注目が高まっているという。
物語は第9週(5月26日~30日)時点で昭和15年(1940年)1月。のぶはお見合いを経て、一等機関士・若松次郎(中島歩/36)との結婚式を間近に控えている。
一方の嵩は、東京の美術学校で卒業制作に没頭していたが、伯父・寛(竹野内豊/54)が危篤、後に亡くなってしまう。嵩は伯父の遺志を汲んで、大急ぎで卒業制作作品を仕上げてから帰郷した。
「27日放送回の時点で、嵩はのぶがお見合いしたことも、婚約が成立したことも知りません。そのため、帰郷してからのぶに告白するつもりでいたのですが、のぶと会ったのに告白しない優柔不断ぶりが視聴者の間で注目が集めています」(テレビ誌編集者)
27日放送回は、のぶが寛の死に落ち込む嵩に寄り添う回だった。「育ててもらったお礼も何も伝えられなかった」などと悔いる嵩を、のぶが優しく受け止めたのだ。
嵩はのぶにお礼を言うが、ここで「なにゆうがで。うちは嵩の一番の古い“友だち”やき」と返される。
それを受けて嵩は「ずっと伝えたかったことがあったんだ」と告白しようとするも、「やっぱりいいや」とやめ、「のぶちゃんの言う通り、のぶちゃんは僕の一番古い友だちだから」と誤魔化し、告白を保留。この回のラスト25秒は、夕日のなかシーソーに座る、2人の微妙な沈黙で終わった。
嵩が告白をしなかったことには、
《告白したら関係性が壊れるかもしれないからな。親をなくしたばかりの崇は、寄り添ってくれるのぶの存在がありがたかったんだろう》
《告白しなかったのは、ここで告白して万が一断られたりしたら、今後、いままでのいい関係も継続できなくなってしまうかもという怖さがあった気がするのは、私だけでしょうか…》
と、理解を示す声も多い。
一方で、これまでも嵩は気の弱さや優柔不断ぶりをたびたび見せてきたことから、
《伯父さんの臨終に立ち会えない覚悟で仕上げた卒業制作。これを仕上げたらのぶに気持ちを伝える!!→やっぱりできないヘタレの嵩》
《嵩、もはやアンパンマンじゃなくてもじもじくん》
《嵩さんはホンマに優しいけど時々もどかしくなるんよ『優しい』と『優柔不断』は大きく違うそう言いたくなるんよ私だけかなぁ》
《嵩ってなんかいろいろ間が悪いけど憎めないよな》
といった、彼の性格に言及する声が多く寄せられている。