■嵐5人の地上波出演「日テレが優位」のワケ

 嵐は5月6日にファンクラブサイトに投稿した動画で1587日ぶりに5人そろった姿を披露。来春にコンサートツアーを開催し、26年5月31日をもって活動終了することを発表した。

 発表翌日の5月7日には複数のメディアが、テレビ各局が“嵐争奪戦”に向けて動き出したと報じた。

 櫻井翔(43)、相葉雅紀(42)、二宮和也(41)はそれぞれレギュラー番組を抱えており、彼らの番組内で「嵐全員集合スペシャル」を実現したいと検討する局もあるほか、活動休止まで放送されていた冠番組『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)、『VS嵐』(フジテレビ系)の特番も局としてはやりたいところだろう。

 5月26日に定例会見を行なった日本テレビの福田博之社長(63)も嵐に言及。

 福田社長は《『真夜中の嵐』という番組が2001年にスタートした。記憶に新しいところでは『嵐にしやがれ』。20年間、嵐の冠番組が続いています。たくさんの視聴者の方々に愛されてきました。「嵐チャレンジウィーク」を行なったこともあった。『24時間テレビ』では嵐として5回メインパーソナリティーを務めてもらった。日本テレビにとって嵐さんは特別な存在であることは間違いありません》と語った。

 続けて、《ここまで一緒に歩んでこられたことに本当に感謝したいと思っています。今後もメンバーのみなさんがそれぞれの活動で輝き続けることを心から応援したいし、ぜひまたお仕事できることを楽しみにした》と話し、特番や音楽番組へのオファーについても《やりたいですね! とってもやりたいと思っています》と意気込んだ。

 また、5月27日に定例会見を行なったテレビ朝日の篠塚浩社長(62)も嵐について《『ミュージックステーション』をはじめ、さまざまな番組で大変お世話になりました。メンバーの方一人ひとりにもドラマでお世話になりました。大変感謝しています》とコメント。

 番組への出演については《もしできることがあればさせていただきたいですし、活動終了後もお一人おひとりとのおつき合いは続いていくので、ぜひご一緒させていただけたらなと思います》とした。

「各局は、ぜひとも5人そろった嵐をキャスティングしたいところでしょう。物凄い視聴率が取れるでしょうし、ラストツアー終了後、大野さんは芸能界から完全に引退するとも言われていて、そんな大野さんの姿を“テレビで見たい”という熱は高いですよね。

 今年大晦日の『NHK紅白歌合戦』への出場も期待されていますが、そんななかにあって嵐のテレビ出演で“優位なポジションにある”と言われているのが日本テレビですね。『嵐にしやがれ』など長年、嵐の冠番組を放送してきたことに加えて、グループ復活のキーマンとなった櫻井さんは特に日テレと深い関係にありますからね」(ワイドショー関係者)

 再稼働に向けた話し合いの中心になったのが櫻井と相葉だったと5月8日発売の『女性セブン』(小学館)が報じている。22年の夏、櫻井と相葉が宮古島を訪れ、大野が手掛けるリゾートを見に来ていたとされる。24年4月に同誌の直撃を受けた大野も「(メンバーとは)今年に入ってからも何度も会ってますよ。招集をかけるのはだいたい翔くんかな」と明かしていた。

「他のメディアでも“ラストツアーを実現させたキーマン”と報じられた櫻井さんは、『news zero』で長年、月曜キャスターを務めています。5月19日の放送では台湾の頼清徳(らいせいとく)総統にインタビューして、話題になりました。

 櫻井さんは音楽特番『THE MUSIC DAY』や『ベストアーティスト』のMCもやっていますし、主演の『占拠』シリーズの第3弾であるドラマ『放送局占拠』(すべて日本テレビ系)が7月クールに放送されることも発表されましたよね。

“嵐復活のキーマン”櫻井さんと深い繋がりを持つ日テレが、民放局ではまず嵐の出演権を獲得するのでは、と言われていますね。『嵐にしやがれ』復活SP版、もしくは櫻井さんがMCの音楽番組への出演がありそうです」(前同)

 5月26日放送の『歌の大辞テン!!』であらためてその人気の高さを示した嵐。テレビで5人そろった姿が見られるのは日本テレビが最初――ということになるだろうか。