橋本環奈(26)主演の連続ドラマ『天久鷹央の推理カルテ』(テレビ朝日系/火曜よる9時)の第7話が、6月3日に放送される。5月27日放送の第6話の視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)は、世帯平均が5.6%、個人が3.1%と堅調で、しっかりと固定ファンをつかんでいるようだ。

 同ドラマは、現役医師で作家の知念実希人氏の同名小説シリーズ(実業之日本社)が原作で、驚異の知能を誇る天才診断医にして名探偵・天久鷹央(橋本)が、内科医・小鳥遊優(三浦翔平/36)とバディを組み、難事件の謎を鮮やかに解明していく医療ミステリー。笑って怒って転んでと、期待通りの橋本環奈が見られる作品だ。

 第6話は、鷹央のもとに小児科の看護師・相馬若菜(玉田志織/23)から、彼女の親友の看護師・関原桜子(藤江萌/26)の遺体が“瞬間移動”したという、奇怪な殺人事件の調査を依頼される。遺体が発見されたのは早朝の港。大量の血痕が残っていたため、殺害現場はそこから10キロ離れた、桜子の自宅マンションだとみなされた。

 捜査を担当する刑事・寺田一樹(尾上寛之/39)たちは、どれだけ調べても、犯人が被害者を港まで運んで遺棄した方法が分からず、完全なお手上げ状態になっていた。鷹央と小鳥遊が独自捜査すると、桜子の部屋の真上の部屋に住む看護師・藤本一平(柾木玲弥/30)の証言で、桜子がストーカーにつきまとわれ、困っていたことが判明するが……という展開。

 今回は、医療ドラマでありながら治療シーンはなし。また、医療ドラマで定番の病院経営をめぐるドロドロな対立関係もなし。そのかわり、小鳥遊の恋心が描かれたり、車好きで空手有段者という小鳥遊の設定が活かされたりと、恋愛要素やアクションシーンが多め。そのおかげで、橋本のコミカルな顔芸やムーブがたっぷりで、これまで以上にエンタメとして楽しめた。