■被害女性のフジ退社時に、中居が送信していた「一文」

 中居氏側の代理人が発表した5月30日の文書では、中居氏はA子さんとの間には信頼関係があったような書きぶりだが、3月31日に公表された第三者委員会の報告書の調査によれば、2人の関係は決して信頼や親しみのがある雰囲気ではなかった。

「そもそも報告書によればA子さんは、《(事件がきっかけで)摂食障害と鬱で入院したこと、目標にしていた仕事ができなくなり悔しいこと、長期入院によって給与が減り入院代が増えたことについての苦しさについて、ショートメールで中居氏に伝えた》と自らの状況を中居氏に報告していたといいます。

 対する中居氏は2023年7月12日、“至急相談したい”として、昵懇の関係だったフジテレビ幹部のB氏にA子さんとトラブルになっている旨を説明したことも判明しています。つまり、中居氏はA子さんから直接被害を訴えられていて、なおかつ自身もトラブルだと認識していたわけですよね」(夕刊紙デスク)

 さらに報告書にはA子さんがフジテレビを退社したタイミングで、中居氏とB氏との間にこんなショートメッセージのやりとりがあったと記載されている。

「2024年9月9日、当時フジの編成部長だったB氏が中居氏に、A子さんが退社したことをショートメッセージで伝えると、中居氏からは《了解、ありがとう。ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ。》という返信があったこと、それに対してB氏は《例の問題に関しては、ひと段落かなと思います。引き続き、何かお役に立てることがあれば、動きます!》と返信したことが明記されています。

 ストレートに読めば、中居氏が送った一文、“ひと段落”という表現には、A子さんが退社したことで、その“問題”にカタがついたというニュアンスが込められていると感じられますよね。当時、報告書が公表されたときは、この一文に対して、SNS、ネットからは“残酷だ”という声も寄せられていましたね。

 いずれにせよ、A子さんが中居氏に心を開いていたということを、“「勇気づけられた」などのメールでのお礼”があるというのを拠り所とする中居氏の言い分で判断するのは、なかなか難しいと感じられますよね」(前同)

 6月3日、第三者委員会は冒頭の中居氏の訴えに対し、新たな回答を発表。《見解に大きな隔たりがある》とし、被害者に二次被害などを与える可能性などを考慮し、《やりとりを差し控える》とした。

 今後、中居氏はどんな動きに出るのだろうか――。