巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんが3日、肺炎のため都内の病院で死去したことを受け、MLB、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)が同日にインスタグラムを更新。長嶋さんへの追悼の意を表した。

 この日、大谷選手は《心よりご冥福をお祈りいたします。》とメッセージを綴り、3枚の写真をアップ。1、2枚目は、ニット帽をかぶって車いすに座っている長嶋さんの隣にドジャースのユニフォームを着た大谷選手が立っている構図の2ショット、最後の1枚は、長嶋さんが大谷選手の肩を抱いて寄り添った笑顔のバストアップ写真となっている。

 プロ野球・読売巨人軍の選手、その後、監督として活躍した長嶋さんは、「ミスタープロ野球」と呼ばれ、多くのファンに愛された国民的スーパースター。日本の高度成長期に力強い打撃でプロ野球を圧倒的な人気スポーツへと押し上げたほか、1974年の引退セレモニーでは「巨人軍は永久に不滅です」という印象的なフレーズを残し、日本中を感動の涙で包んだ。

 引退後は巨人の監督を15年にわたって務めたのち、2001年に勇退し、巨人軍終身名誉監督に就任。2013年に国民栄誉賞、2021年に野球界初の文化勲章を受章した。

「野球界の新旧スターである大谷選手と長嶋さんは、今年から放送されているホームセキュリティ『セコム』のCM《夢の対決》を通じて、映像上で“共演”。

 同CMは、打者として登場する若かりし頃の長嶋さんの映像を相手に、大谷選手が投手として挑むという内容となっており、大谷選手自身、ホームページ上に公開されているメイキング映像の中でも《うれしかったですね。日本のプロ野球と言えば、やっぱり長嶋茂雄さんだと思いますし、僕が初めてプロ野球見たのも東京ドームなので》と偉大なスターとの共演の喜びを語っています。

 このCM共演よりも前から何度か食事をするなど、世代を超えて交流があったという2人。今年3月15日、東京ドームで巨人対ドジャースのプレシーズンゲームが行なわれた際にも、長嶋さんは大谷選手の激励に訪れており、大谷選手も今回と同じ構図の2枚の写真をアップしていました。結局これが、長嶋さんが公の場に姿を見せた最後の機会になったようです」(女性誌ライター)

 貴重な写真を添えて、野球界の歴史を築いた偉大な大先輩の死去を悼んだ大谷選手。

 フォロワーからは《ミスターから大谷選手にバトンを託されましたね。野球の楽しさをこれからも世界中に広めてほしいです》《最期にお目にかかれて良かったですね》《今のプロ野球を作ってくれた長嶋さんには感謝しかない》《長嶋さんと翔平選手、素敵な写真ですね。宝物を共有してくださりありがとうございます》《2人の超スーパースター》《本当にいい写真ですね。泣けて来ます…》《ツーショット永久に不滅です》など、さまざまな反応が寄せられている。