■桑田氏はトラブルに「事実関係を調べてから」

 A子さんがその詳細を話す。

「2024年8月21日に北海道内のホテルで、殴る、蹴るの暴行により全治3週間の怪我をしました。この件は既に警察へと相談して、被害届も受理されています。翌月11日には沖縄旅行中のホテル内にて傘で足を刺されました。このときは、右足の小指側にヒビが入る怪我をしています。10月9日には出勤前のX氏に北海道内のホテルで首を絞められ、痣ができました。そのままお店に行かれたのでお店に警察を呼び、翌10日の朝方まで事情聴取と現場検証もしています。この件も今月中には被害届を出す予定です」

 X氏により心身両面を傷つけられ、嫌気がさしたA子さん。3度目の暴行事件の翌日、10月10日にはグループのオーナーである桑田氏に助けを求めるため、事実を伝え「きちんと対応して頂きたいです」とインスタグラムでDMを送っている。

 その際、桑田氏からはすぐに「事実関係を調べてからお返事させて頂いてよろしいでしょうか?」と返信があり、一時はこの対応に安堵したという。しかし、その2日後に桑田氏へ電話で話すことを求めると、10月はスケジュールが埋まっているから難しい旨が告げられ、同グループの統括であるY氏から連絡をさせるとの返事があった。

「Y氏は10月20日に直接、謝罪しに来てくれました。また27日にはX氏とY氏がそろって“DV事件や、Xのバースデーイベントでシャンパンタワーを半ば強制でさせたこと”に対して謝罪をしに来ました。私が、“同棲の約束”が果たされないならタワーのお金を返還して欲しいと伝えると、Xからは“関係を再構築する”という申し出があり、それを受け入れたのです」(前同)

 この日から2人は再び一緒に過ごす日々はスタートさせるが、同棲の約束は待てど暮らせど果たされない。A子さんが北海道にあるX氏の自宅に招かれることはあったが、同棲する家を用意して一緒に過ごすというX氏の当初の約束はうやむやにされたままだったという。

 X氏の煮え切れない態度に腹を据えかねたA子さんは、クリスマスイブの日に同棲の約束を確認する。すると、X氏からA子さんへと突き付けられたのは一枚の同意書だった。

 そこに記された内容は《1月末日までに650万円の支払い、ホストグループや私への晒し行為、グループへの関与をしない、会うタイミングは私(X氏)のタイミング、拘束、お引き取りを促されたら必ず受ける、上記の内容を遅延及び破棄した場合は2000万円の支払い》という一方的なもの。これに同意しなかったA子さんはクリスマス翌日の26日、X氏の自宅から真冬の北海道の寒空の下へと追い出されたという。

 一連の対応に腹を立てたA子さんは1月7日に、再びオーナーの桑田氏のインスタグラムへとDMを送信したが返ってきたのは「当アカウントは秘書が管理しており、メッセージを桑田本人が直接お返事することができません」という言葉のみだった。

 一連の事実関係を桑田氏がオーナーを務める『NEW GENERATION GROUP』にHPを通じて尋ねたが期日までに回答はなかった。

 自身の著書の中で「ホストクラブを日本最高のエンターテインメントへ」と記した桑田氏。まずは、自身がオーナーを務めるホストクラブの問題に目を向けるべきだろう。

【後編】『令和の虎』出演者がオーナーのホスト店で蔓延る『立替制度』現役ホストは「売掛よりも悪質」と指摘の記事では、売掛金制度が廃止されたはずの歌舞伎町のホストクラブで導入された立替制度に関して詳報する。