■“飲み会禁止令”でフジ局員のストレスは限界に……
フジテレビの清水社長は2月27日、「再生・改革に向けて実行に着手した施策」を発表。その中には会食や会合に関するガイドラインもあり、会食・会合を開催する際には上長の事前承認が必要とのこと、会食・会合後もハラスメントの有無を上長とコンプライアンス担当者が確認しなければならないという項目もあった。
さらに「夜の会合は午後10時まで」「一次会のみ」とし「過度な飲酒を行わない」という取り決めなど、細部まで厳しく定められることとなった。
「編成部長B氏(第三者委員会の調査報告書の記載による)が飲み会を主導した結果、中居氏の女性トラブルにまでつながってしまったわけですしね。他にも中居氏、タレントU氏の要望により、B氏が高級ホテルで開催した飲み会には複数の女子アナが駆り出され、そこでの中居氏の言動が第三者委員会にハラスメント認定されています。
こういったことを今後は絶対に起こさないようにしようと、会食や会合に制限が設けられたわけですが、特にバラエティ制作部門においては“飲み会は禁止”となり、その他の部署も“基本的には控える”という方針になったんです。
申請を出せば飲み会はできるわけですが、現実的に申請を出してまで飲みに行くのはハードルが高いですよね。申請しないと領収書は切れないので、完全に仕事に関する飲み会でも自腹ということになる。“だったらもう飲みに行くのをやめよう”となっているといいます。
女子アナを接待要員に駆り出すような飲み会が横行していたことがマズかったわけではありますが、それは上層部の行ないで、若手社員にとっては全く関係のないことですからね」(前出の広告代理店関係者)
昨今は若者のアルコール離れが叫ばれて久しく、上司が部下を飲みに誘うこと自体がパワハラだと指摘される時代でもある。しかし、飲み会自体は絶対的な悪ではないだろう。
「嫌がる人を無理やり誘うのはもちろん良くないですが、仕事後に酒を交えつつ上司と部下、同僚同士が仕事の進め方やアイデアを語ったり、そして何気ないプライベートの話をするのは普通のことですからね。
“飲みニケーション”という言葉は今や嫌われがちですが、双方同意のもとで飲みに行くのは問題ではありませんし、それが“やってはいけない”空気感が漂う職場はやはり正常とは言えないでしょう。会社内でだけのコミュニケーションでは生まれない仕事や企画もあるでしょうからね。
特にここ最近は全国的に30℃を超える暑い日が続いていますし、そういうときには“このあと一杯行きますか?”となるのが人情でもある。それがガイドラインで厳しく規定され、飲み会を“やってはいけない”空気感となり、一部局員の不満やストレスは限界に近づきつつあるといいます。
株主総会を控え、離れていったスポンサー企業も多くは戻ってきていない。フジテレビ全体が今まさに踏ん張りどころですが、“飲み会禁止令”により現場の局員のモチベーションも落ちつつあり、空気が重くなっていると関係者の間では話されていますね」(前同)
6月23日には、バラエティ制作部企画担当部長がオンラインカジノでの常習賭博の疑いで逮捕されたフジテレビ。引き続き大荒れ状態は続きそうだが、真面目に働く局員も飲み会すらできず、ストレスを抱えているようだ……。