日本の自動車業界がもっとも華やかだった80~90年代。俺たちが“乗った・乗りたかった”あの一台をプレイバック!

■快適に運転できる短くて背の高いボディ

 以前のホンダは、独創的な商品を開発しており、その代表が1981年に発売された初代シティだ。全長は3380mmだから今の軽自動車よりも短く、全幅も1570mmに抑えた。その一方で、当時のコンパクトカーの全高は大半が1400mm未満だったが、シティは1470mmと高い。ボディは小さくて最小回転半径も4.5mに収まるのに、大人が4名で乗車しても窮屈に感じなかった。

初代シティの中古車は少ない。個性的なカブリオレは今でも流通しているが、価格は120~150万円だ。1986年にシティが2代目にフルモデルチェンジした時、シティカブリオレも生産を終えているので経年劣化に注意したい。
タイヤサイズは12インチと小さく、4輪に装着されたストラット式サスペンションもコンパクトで、全長の割に広い室内を確保した。