■楽しいグレードを毎年投入して高人気

 エンジンは直列4気筒1.2Lで、最高出力はRの5速MTが67馬力だ。車両重量は665kgと軽く、小さなサイズとの相乗効果で運転感覚は軽快だった。1982年には最高出力が100馬力の1.2Lターボを加えた。さらに1983年のターボIIでは、インタークーラーの装着などによって最高出力を110馬力に引き上げた。1984年にはソフトトップの採用でオープンドライブを楽しめるカブリオレを加えるなど、初代シティは毎年楽しい展開を見せた。元気の良いクルマだった。

直列4気筒1.2Lエンジンは、希薄燃焼方式のCVCCによって環境性能を向上させた。コンパクトに設計されて室内空間も広い。
シティと併せて、荷室に収まるコンパクトバイクのモトコンポを発売した。全長が1185mmの小さなボディに、49ccエンジンを搭載した。