■元キー局Pが分析する解散決断の背景
ところが、6月20日午後、日本テレビ・福田博之社長が緊急記者会見を開き、国分に関して複数のコンプライアンス上の問題行為が確認されたことを理由に、『鉄腕DASH』からの降板を発表。コンプラ違反の詳細については、“プライバシー保護を最優先”を理由に一切語られなかったが、複数のメディアが、『鉄腕DASH』の制作スタッフに対するわいせつな写真や動画の要求があった、スタッフに暴力的な言動があった、などと報じている。
福田社長の会見後、STARTO ENTERTAINMENTの公式サイトが更新され、国分が無期限活動休止することが発表された。
株式会社TOKIOの公式サイトでも《この度、弊社所属タレントの国分太一においてコンプライアンス違反判明したため、本人とも協議の上で猛省を促すべく、6月20日付にて無期限で全ての活動を休止することといたしました》と、同社の代表取締役である城島が声明を発表することとなった。
そして25日、株式会社TOKIOの公式サイトにて、同日をもっての解散が発表された。
《このたびメンバーでお互いの意思を確認し合い、このような状態になった以上、グループ「TOKIO」として活動して皆様から再び信頼をいただき、応援いただくことは難しいと判断したため、ここでグループとしての活動に区切りをつけることといたしました》
公式サイトには、デビューからTOKIOを応援してきたファンや関係者、メディア、スポンサー企業、さらに福島県をはじめとした地域に向けて、《突然のご報告となってしまいましたことを心よりお詫び申し上げます》ともつづられている。
紆余曲折ありながら31年続いてきたグループの、あまりにも唐突な解散――それに先だって日テレからは『鉄腕DASH』の継続が発表されていながらこの決断に至った背景を、元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏は、こう分析する。
「まず、国分さんが動けないとなれば、グループとして活動の余地がありません。そして、今回のようなことが起きてしまうと、もはや城島さんと松岡さんにとっては“TOKIOのメンバー”という肩書がマイナス要素にさえなってくる。ソロタレントとして、自分の看板で仕事をした方が良い状況だと考えられます」(鎮目氏、以下同)