じっとり湿った空気に、強烈な日差し。6月にして、早くも日本列島では真夏日を記録する地域も出ている。
「6月18日、岐阜県多治見市では37・6度を観測するなど、6月の梅雨の時期としては、異例の暑さとなりました」(気象予報士)
猛暑で、つい億劫になるのが風呂だろう。
「湯船につかるのはしんどい。ついシャワーですませちゃうね」(52=営業マン)
だが、東京都市大学人間科学部教授で、温泉医療専門医の早坂信哉氏は言う。
「暑い外気とエアコンの冷気を交互に浴びると、交感神経が刺激され、体が常に興奮状態になり、疲れが溜まります。その対策としては、湯船につかって、リラックスするのが一番。他にも、入浴にはさまざまなメリットがあります」
そこで、早坂氏に、夏の入浴の〝正解〟を聞いた。
まず、暑い日に湯船につかるなら何度が適温なのか。
「36〜38度のぬるま湯に20分ほどつかる〝不感温浴〟なら体に負担はかかりません。副交感神経が優位になって心身がリラックスし、疲れの解消や、夏バテ予防につながります」(早坂氏=以下同)
さらに、肩こりや腰痛に悩む人は、「炭酸ガス系の入浴剤を使うと良い」という。
「炭酸ガスには血管を拡張させ、血流を改善する作用があります。湯の温度が低くても、効率良く血流を改善できるので、肩こりや腰痛に効きます」
炭酸ガス系入浴剤は、どのように選べばいいのか。
「効果が確実で安全性が高い、国産のメジャーな商品を選ぶのがオススメです」
『バブ』『きき湯』などが代表的な入浴剤になるだろう。