1992年アルベールビル五輪・フィギュアスケート女子銀メダリストの伊藤みどり(55)が28日までにインスタグラムを更新。10年バンクーバー五輪銀メダリストでプロフィギュアスケーターの浅田真央(34)との貴重な“氷上競演”映像を公開し、大きな反響が寄せられている。

 この日、伊藤は《MAO RINKにて…神回…》と記し、浅田がプロデュースした東京・立川市のスケートリンクを訪れたことを報告。《まおちゃんと一緒に図形フィギュア…ビフィズス菌ポース…ビフィズス菌スピン…》《まおちゃんとアクセル…まおちゃんとの楽しい時間…ありがとう…》などと続け、浅田との2ショットやスケート動画をアップした。

 シンプルな黒の練習着姿で動画に登場している伊藤と浅田。2人は軽やかな足さばきでリンクに美しい図形を描いてみたり、片足を上げてY字バランスを決めてみたり、そろってスピン&アクセルジャンプを決めてみたりと、いずれの映像でも息の合ったコンビネーションを披露している。

 伊藤といえば、世界で最初に女子フィギュアスケートでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させたレジェンドスケーター。一方の浅田も、同じ山田満知子コーチの門下生として伊藤に憧れて育ち、現役時代は自身の代名詞にもなったトリプルアクセルに果敢に挑戦し続けた。

「高難易度ジャンプとしなやかな演技で世界中のフィギュアファンを魅了した浅田さんですが、伊藤さんに対する憧れやリスペクトは非常に深く、17年に行なった引退会見でも、“私が小さいころは、伊藤みどり選手をはじめ、たくさんの素晴らしいトップのスケーターがいました。私はこうなりたいと思って、ずっと目指してやってきました”と名前を出したほどです。

 伊藤さんの現役時代の映像は今もYouTubeなどで見ることができますが、ジャンプのスピードと高さがとにかく“異次元”ですよね。145センチの小柄な身体のいったいどこから、あんなパワーと跳躍力が生まれていたのか……。伊藤さん以降、浅田さんをはじめ、トリプルアクセルを得意とする女子選手は何人も出てきましたが、あれほど完璧でパワフルなジャンプを飛べる選手は、まだ出てきていないのではと。

 さらに驚くべきことは、55歳を迎えた今も、伊藤さんの身体能力やスケート技術は健在だということです。今回公開された浅田さんとのスケート映像を見ればそれがよく分かるでしょうし、浅田さんと同時にアクセルジャンプを飛ぶ映像はまさしく《神回》。往年のフィギュアファンは必見です」(専門誌記者)

 伝説級スケーター2人の夢のコラボにファンは大喜び。《神と神の競演 尊すぎます》《みどりさまと真央ちゃんが同時にアクセル!?》《感動し過ぎて涙出そう》《なんか、もう、凄すぎて言葉を失いました》《わー、新旧のファーストプレイヤーの夢の共演 鳥肌もんです》など賞賛の声が相次いだほか、年齢を感じさせない伊藤のスケーティングに《すごーい!筋肉衰え知らず!!!  とても、同世代とは思えない》《みどりさん、なんという身体能力の高さ 凄すぎます》といった驚きの声が寄せられている。

 一方、浅田に関しては、6月17日配信の『文春オンライン』で、妹分的存在だった後輩スケーター・村上佳菜子(30)との“関係断絶”が報じられたばかり。動画で元気そうな笑顔をのぞかせる浅田の姿を見て、ひとまずファンも安心したようだ。