■芸能界は大スキャンダル頻発…CM界は“AIタレント重用”

 女性トラブルが原因で芸能界を引退した中居正広氏(52)、不倫疑惑が取り沙汰された永野芽郁(25)と田中圭(40)、コンプライアンス違反で無期限活動停止となった元TOKIO国分太一(50)など、大きなスキャンダルがたびたび取り沙汰される昨今の芸能界。

 CMスポンサー企業としても、スキャンダルを起こす恐れのないタレントを広告に起用したいというのが切実な願いだろう。

「一連の芸能スキャンダルはスポンサー企業にも大きな影響を及ぼしています。CMから降板するしないといった問題、出演者を変えて新CMを制作するなどの対応もそうですが、本来流れるはずだったCMを、狙ったタイミングに流せないというのは企業にとっては大打撃。

 中居氏の女性トラブルは2024年末に取り沙汰されましたが、年末商戦直前のスキャンダルとなり、当時、広告に起用していたソフトバンクは大ダメージを受けたと言われています」(前出の芸能プロ幹部)

 24年12月19日発売の『女性セブン』(小学館)が中居氏の女性トラブルを最初に報じ、10日後の同月29日までに中居氏が出演していたソフトバンクのCMが公式サイトのギャラリーから消滅。渋谷駅や携帯ショップなどから販促物が撤去されることとなった。

「女性トラブルが発覚したのは年末商戦の直前。年明けにも特売などがありますからね。ソフトバンクは自社の端末やサービスをガンガン売るタイミングだったにもかかわらず、CMを放映することができず、宣伝の機会を逸してしまったんです。永野さんもCM契約が9社もありましたからね。各社は相当な痛手を負ったでしょうね。

 こういったスキャンダルの影響を受ける心配がないのがAIタレントですよね。今後、スポンサー企業の多くが“生身のタレントはスキャンダルは怖いから、もうAIタレントを使おう”という方針になったら、タレントも芸能プロダクションも食いっぱぐれてしまう。

 ドラマやバラエティ番組などで活躍し、CMや広告に起用されることで大きなギャラを得てタレントと芸能プロダクションは食っていく、というのが日本の芸能界ですからね。真面目に活動しているタレントがほとんどですが、ここ最近、大スキャンダルが頻発しており……複数の企業が、生身のタレントからAIタレントの起用に切り替えるのではないか、と芸能関係者の多くが戦々恐々としていますよ」(前同)

 数年後、気がつけば、テレビCMはAIタレントばかりになっていたりして……。