■芸能人と社員の会食は「当然ある」大多亮氏発言で過去を想起する視聴者も
そして、今回の検証番組で大多氏は、中居氏とAさんのトラブルを当初「プライベートな事案」と判断した理由について、「仕事をしていれば仕事場で知り合うことがあるでしょうし、連絡を取り合って食事に行くようなことも当然あるでしょうし。そういうことなのかなって思ったんですね」とも語っていた。
「芸能人と社員が仲良くなり、食事に行くことについて、さも普通のことかのようにサラッと“当然”とまで言ったんです。やはり、かつてのフジテレビ内には他局とも違う空気感が流れていたと感じられる発言でした。大多氏の検証番組内での発言を受けて、鈴木保奈美さん(58)との過去を想起する人も少なくありませんでしたね」(前出のワイドショー関係者)
Xにも、
《まあ、大多亮元専務もかつては鈴木保奈美と似たような関係でしたから》
《東京ラブストーリーか、今ウィキペディア見たら この時、大多と鈴木保奈美が不倫とか書いてある》
などの声も上がっている。
大多氏と鈴木を巡っては、1990年6月に写真週刊誌『フォーカス』(新潮社)が不倫疑惑を報じ、世間を騒然とさせた。
「あくまでも疑惑ではありましたが、鈴木さんが主演を務めた大ヒットドラマ『東京ラブストーリー』と『愛という名のもとに』(ともにフジテレビ系)のプロデューサーを務めたのが大多氏でした。芸能人と一緒に仕事をする社員が食事に行くのは当然、というのを実践していた結果が過去に報じられたスキャンダルだったのだろう、と想った人は少なからずいたようです。
そんな大多氏は他にも『101回目のプロポーズ』や『ひとつ屋根の下』(ともにフジテレビ系)などのドラマ史に残る名作を世に送り出し、フジテレビ黄金期を築いた人物の1人です。その後、順調に出世してフジテレビの専務や関西テレビの社長も務めました。
今までのフジテレビでは仕事で結果さえ残せば良かったんですよね。しかし、現在の社会は違いますよね。コンプライアンスを遵守したうえで仕事をしないと評価されませんし、出世もできない時代。にもかかわらず、大多氏や港氏は感覚や倫理観をアップデートできないまま、フジテレビでは偉くなっていった。結果、港社長と大多専務時代に起きた中居氏とAさんのトラブルに適切な対応ができず、いまの惨状を招いてしまった、ということですよね」(前同)
かつてのフジテレビ、そして過去の上層部の考えの根底にあったであろう「女性アナウンサーは上質なキャバ嬢」というものが、会社に数百億円という大損害を生じさせた“中居氏・フジテレビ問題”を招いてしまったのかもしれない――。