■テレ朝は「いくらなんでも頼りすぎ」と元テレ朝Pが分析
『家事ヤロウ!!!』の終了について元テレビ朝日プロデューサーの鎮目博道氏はこう話す。
「『家事ヤロウ!!!』はよくできた番組で、コア視聴率がなかなか取れないテレ朝にあって、若年層に受け入れられていたので、終了は残念ですね。ただ、中丸さんのスキャンダルやネタが尽きていたこともあり終了に至ったのではないでしょうか。面白いレシピや斬新レシピがないと続けられないですし、やり尽くしてしまったのかなという印象です」
「石原良純と小泉孝太郎の新番組」に対しては、鎮目氏はこう分析する。
「新番組の顔ぶれは“THEお馴染み”といった感じですよね。実際に番組を見ないとなんとも言えないですが、テレ朝はいくらなんでも頼りすぎかなと感じますよね。もちろん、視聴率を持っているからキャスティングされたわけですが、同じようなキャスティングだとどこかで突然飽きられるという弊害もありますからね。
テレ朝は他局以上にシニア層から見られている局ですが、今回の改編は“また、シニア層向けの番組を増やすんだな”という印象です。テレビ離れが進む昨今、この業界に必要なのは若年層に見てもらえる番組です。その点、『家事ヤロウ!!!』は上手くいっていたんです。今後も3か月や半期に1度の特番としての放送はありそうですが……。
ただ、シニア向けの番組を増やすのは今はよくても先々視聴者が減っていきますからね。テレビ局としては若年層を取り込んでファンにしていく必要があるわけですが、テレ朝の今の姿勢は時代と逆行しています。
『家事ヤロウ!!!』を打ち切ること自体は仕方がないのかもしれませんが、新番組も同じようなテイストで若年層に向けた番組にしてほしかったと感じているテレビマンは多いでしょうし、“ちょっとがっかり”と思っている関係者も少なくないでしょうね」
良純&孝太郎の新番組は『ザワつく!金曜日』と同じように世帯視聴率はしっかり取れそうだが、『家事ヤロウ!!!』を見ていた層は離れていってしまいそうだ。