全国的に35度を超える猛暑日が続く日本列島。
「太平洋高気圧の勢力が強く、梅雨明けが早まりました。さらに7月からチベット高気圧も強まるダブル高気圧の影響で猛暑が予想されます。残暑も長引く見通しで、暑さ対策も長期戦になります」(気象予報士)
災害危機管理アドバイザーである和田隆昌氏も、この猛暑を“熱波災害”と評し、注意を呼び掛ける。
「特に今年は雨があまり降らなかったので、体が猛暑に慣れていません。突然のめまいや筋肉のけいれんなどの熱中症のリスクは、例年以上。体調を崩す前に、早めの対策が重要です」
そこで今回、‟真夏日に体感温度を5度下げる”をテーマに、クールダウンの裏ワザを紹介したい。
「資生堂の実験によると、ペパーミントの香りをかぐと体感温度が4度下がるそう。主成分の『I-メントール』が脳の“冷感受容体”に作用し、冷たいと錯覚させるためです。
オススメはペパーミントやハッカの精油入りスプレー。部屋の中や服に一吹きすれば、自然な冷涼感を得られます」(情報誌記者)
また、前出の和田氏は、暑さ対策を意識した服装の重要性を指摘する。
「紫外線対策がされた衣類や、ひんやり感触の多機能ウェアは持っておきましょう。風通しのよい素材というだけでも、体感温度は変わるはずです」
ちなみに、100均ショップで買える便利グッズなど、販売されている夏対策商品は重ね使いで“多重武装”すべし。
「とにかく併用しましょう。オススメは日傘で日光を遮断し、水を使った冷感タオルを首に巻いて、首かけ扇風機の風を当てること。ちなみに、扇風機は首筋を冷やす“冷却プレート付き”がイチオシです」(前同)