■深田恭子らの動きが鍵を握る
一方、《2話にしてビミョーになってきた しゃっくりって何!? 実は昔から知ってたとかって何?! 韓ドラあるあるで嫌い》《韓国ゴリ押しだけで、本物の韓国の面白さはない》《韓国ドラマの財閥御曹司モノはもううんざり。それがまさか国内ドラマにまで浸食してくるとは…》など、韓ドラのテイストになじめないという声も。
訳アリの財閥御曹司、デート中に熱々の肉まんをふーふー、タイミング良く点灯するイルミネーション、実は幼い頃に出会っていたなど、韓ドラのテイストがてんこ盛りだった今回。そこが嫌われたようだが、気持ちもわかる。それならば、韓ドラを見ればいいからだ。今作にはこれまでにない、うまい具合の日韓ドラマのハイブリッドを期待していたのだが――。
第3話は、失踪した将軍をめぐって動きがありそうだ。だが、それもソハ(イヌ)を中心にした展開で、しばらく韓ドラ展開が続くと思われる。今後、日本ドラマっぽい展開となるのは、快(成田)とドッグカフェ店長・優香(深田恭子/42)の過去が明かされたり、動物病院の看護師・功介(萩原利久/26)が物語に絡みだしてからだろう。
まだ物語は始まったばかりで、公式サイトでうたわれている愛子(清原)と快、ソハによる“こじらせ大人の3人の国を越えたラブストーリー”さえ発生していない。今後、韓国のドラマの良さを取り込んだ、新しいスタイルの火曜ドラマに期待したい。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。