■二宮和也出演の可能性は……

 武蔵の決めセリフ「嘘だろ…」を、娘のえみりに「嘘よね…」と継承させたり、相変わらず視聴者を楽しませるネタが満載だが、爆破シーンが2回あったうえCGもリアルで、前作より作りが豪華になった印象だ。放送局を舞台にすることでスタジオ代が浮いたぶん、ほかに予算をかけられるようになったのかもしれない。

 いきなり登場した情報分析官・三宅すず(吉田芽吹/34)が、またもや怪しいし、前作『空港占拠事件』で拘置所に拘留されていた、青鬼・大和(菊池)が脱走していることから、今回も警察内部に裏切り者がいるというパターンも健在。本作も前2作と変わらずルーティンをしっかり継続してくれているようで、余裕をもってツッコミができるようになっている。

 また、妖メンバーの正体予想が早くも始まっているが、アマビエの正体に松本若菜(41)の名前があがるなど、こちらもグレードアップしている印象だ。般若を背格好から二宮和也(42)と予想する声が出ているが、前回、武装集団の裏切り者としてSixTONESジェシー(29)を起用したことから考えると、STARTO ENTERTAINMENT関係が登場する可能性は高く、二宮も考えられる。

 最近、ドラマの番宣とはいえ二宮がMCを務める『ニノさん』(同局系)に櫻井、『ニノなのに』(TBS系)に松本潤(41)がゲスト出演するなど、メンバーの共演が増えている。『放送局占拠』でも櫻井と二宮の共演が実現すれば、来春のコンサートに向けての盛り上げにもなるだろう。メンバーの出演番組が多く、嵐との関係が深い日本テレビなら、そんな思惑があってもおかしくない。二宮の般若は、けっこうあるかもしれない。(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。