■暴露されたくりぃむしちゅーの「取り分」
同誌の取材に対し、A氏は“横領疑惑”について《中抜きとか、していませんから》と、キッパリ否定。その流れで、《そもそも、くりぃむしちゅーのギャラの取り分は75%もあった》とくりぃむしちゅーに支払っている“取り分”を暴露したのだ。
事務所とタレントのギャラの配分については、たびたび芸人が話題にしてきた。
「2019年2月5日放送の『有吉弘行のダレトク!?』(フジテレビ系)に出演したサンドウィッチマン・伊達みきおさん(50)は“うちは6:4ですよ”と、グレープカンパニーではタレントが6割、事務所が4割だとあっさり告白。すると共演の太田プロダクションの有吉弘行さん(51)や、プロダクション人力舎の山崎弘也さん(49)も同じ(6:4)だと続けました。
吉本興業でも、芸人の取り分は5~6割ほどと言われます。19年7月22日、闇営業騒動で記者会見に臨んだ同社の岡本昭彦社長(58)は、芸人のギャラが安いのではないかという質問に対し、“ざっくりとした平均値で言っても、5対5から6対4”と、タレントが5割か6割だと述べていました。それを考えると、75%というのは“破格”の待遇にあたるでしょうね」(ワイドショー関係者)
24年11月8日発売の『FRIDAY』(講談社)では、大手テレビ局が作成したという24年9月末時点での人気MC芸人の「最新ギャラリスト」を紹介している。リストは、“ゴールデン・プライム帯(19〜23時)の1時間番組でMCを務めた場合の最低ライン”だといい、それによれば有田と上田はどちらも280万円で「3位」とされている。
「ギャラの高さは、簡単にいえば“そのタレントでどれだけ視聴率を稼げるか”に直結します。それと、局との関係の深さですね。そのタレントがそれまでに担当した番組が好評だったら、当然ギャラは上がります。キャリアが長くなればなるほどギャラが高くなるのは、この仕組みが関係するためです」(前同)
『FRIDAY』のリストによれば、1位はウッチャンナンチャンの内村光良(60)と南原清隆(60)が同列300万円。MCといえばバナナマンの日村勇紀(53)や設楽統(52)、千鳥のノブ(45)、大悟(45)らも思い浮かぶが、バナナマンの2人はそれぞれ150万円で10位。千鳥の2人は100万円で17位だ。
くりぃむしちゅーの2人のギャラがいかに高いかがうかがえるが、なかでもMC業に大忙しなのが上田だ。上田は『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)や『Going!Sports&News』(同)など、単独でMCを務める番組のほか、くりぃむしちゅーとしてコンビ出演する際にも進行役を担う。
「ニホンモニター 2024タレント<関東・関西>番組出演本数ランキング」(24年1月~11月)によれば、公表されている20位までの中で上田さんは17位にランクイン(関西地区)。324番組に出演していることが明らかになっています。
ゴールデン帯の1時間番組として『上田と女が吠える夜』『しゃべくり007』だけでもそれぞれ35回ほどあり、先ほどの『FRIDAY』の資料を参照すれば、最低でもレギュラー番組だけで年間約2億円のギャラが事務所に支払われていることになります」(同)
これ以外の出演番組には、深夜枠のレギュラー番組『くりぃむナンタラ』(テレビ朝日系)や『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(日本テレビ系・8月31日~9月1日)の総合司会、特番『上田晋也のトーク検定ランキング2024』(フジテレビ系・12月21日放送)など、250回ほど出演している計算になる。
「深夜番組や特番などもあることを考え、平均して1回あたり150万円だとすると単純計算で計3億7500万円。合計すると6億円弱ということになる。A氏の証言どおり上田の取り分がその75%とすると、実に優に4億円は超える収入があることになりますね」(同)
鋭い“たとえツッコミ”を繰り出し、数多くの番組でMCを務めている上田。 “メディア王”の異名はガチだったのである。