■へずまりゅう当選までの経緯を妻が激白
まず、へずま夫婦が奈良に住むようになったきっかけは、ちょうど一年前に遡る。しーちゃんが振り返る。
「2024年7月に、外国人観光客が鹿を蹴ったり馬乗りになったりする動画をXで見て、本当にこんなことが起こっているのかと知りたい気持ちで、夫婦で奈良に向かいました。すると、実際に鹿さんを叩く外国人観光客以外にも、鹿さんがゴミを食べると(体内に)蓄積されて死んでしまうのにもかかわらず、ゴミをポイ捨てする海外観光客が多かったんですよね。
それからボランティアで、鹿さんに危害を加える外国人観光客を注意したりゴミ拾いをしたりするようになりました。それ以来、通うたびに奈良が好きになり、夫婦で引っ越したという経緯です」(しーちゃん)
25年1月に奈良に居を構えたへずまりゅう氏の当選には、中国のSNSも反応。というのも、へずまりゅう氏はこれまで中国人観光客への注意をXに投稿し、《中国人の女がペットボトルで鹿さんを叩いたので注意したら逆ギレされました》《こちらの中国人は自分の警告を無視してカメラを回したら逃げ去りました》など、中国人に関する言及も多かったためだ。
そうしたへずまりゅう氏の投稿には、中国のネット上では《言いがかり》《再生回数獲得狙い》など、揶揄するような声もあがっていたのは事実。それでも公約として、へずまりゅう氏は“鹿を守る”ことを掲げた。さらに、しーちゃんは「鹿を守る」ことで、夫が見据えている“未来”を語る。
「もちろん海外からの観光客のみんながみんな悪いわけではありません。ただ奈良って、みんな鹿さんには会いに来るけど、奈良で泊まったりお金を落とすことが少ないらしいんです。それは経済的にも全然よくない。
奈良としては“鹿さん様々”なのに、鹿さんを殴るやつがいるし、ゴミもポイ捨てされる。それってどうなの? と思います。他にも海外の人ファーストな政治ばかりで、嫌気が差している国民の声をSNSを通してへずまは知っているからこそ、この公約になったんだと思います」
夫の活動をサポートもするしーちゃんは、「出会った頃はまだ尖っていましたが、今は奈良や鹿さんを守りたいという志ができて、イキイキしているのを隣で見ていて、本当に素敵だなと思いますし、(当選は)彼がまっすぐに取り組んできた結果が実を結んだと思ってます。奈良市の皆様に選んでいただいたんだから、頑張れ!と背中を押したいです」とエールを送った。