俳優で歌手の木村拓哉(52)がパーソナリティを務める8月3日放送のラジオ番組『木村拓哉 Flow』(TOKYO FM)に出演。俳優の野呂佳代(41)を絶賛し話題になっている。

 この日の放送では《今や出演の途切れない名バイプレイヤーの野呂佳代さん。以前、小池栄子さんがおっしゃっていましたが、我が家でも「1ドラマ1野呂佳代」だと思っています。何なら野呂佳代さんが出ているなら面白いかもと思って見ています》という前週までのゲストだった野呂を絶賛するリスナーのメッセージを紹介。

 これに木村も「いや、もう凄いよ。視聴者の方がこう言ってくれているっていうのは何よりも凄いことですよね」と同調。「一時期は“視聴率がどうたらこうたら”って言って世の中、盛り上がってましたけども。今はこれですよ、究極は。“この人が出てんだったら面白いんじゃね”“この人がいるんだったら見てみたい”っていう、そういう存在に僕もなりたい」と語った。

 さらに木村は「7クール連続でドラマに出演中ってあんまりないですもんね」とも話し、「いつか(ドラマで)ご一緒できたらいいかなと思っているので、そうなったらよろしくお願いします」と呼びかけた。

「木村さんといえば、『ロングバケーション』や『ラブジェネレーション』(ともにフジテレビ系)、『ビューティフルライフ』(TBS系)をはじめ、主演ドラマが軒並み高視聴率を記録。木村さんのヘアスタイルやファッションは大流行するなど、社会現象を巻き起こす“視聴率男”でしたよね。

“主演俳優”ゆえ今でもその肩書から逃れられてはいませんが……アツく語った“この人がいるんだったら見てみたい”という思いから、視聴率や観客動員数は多くはないかもしれないが“良質の作品”に出たい――という思いを強くしているのではないでしょうか。11月21日公開の映画『TOKYOタクシー』も木村さんにとって、そんな作品だと言われていますね」(芸能プロ関係者)

 日本を代表する映画監督・山田洋次氏(93)の91本目の監督作『TOKYOタクシー』の製作が1月23日に配給大手・松竹のラインナップ発表会で明らかに。同作に木村と倍賞千恵子(84)が出演することも発表された。

 木村が、山田監督の映画に出演するのは興行収入41.1億円の大ヒットを記録した『武士の一分』(2006年)以来19年ぶり。倍賞との共演は宮崎駿監督(84)のアニメ映画『ハウルの動く城』以来21年ぶりだ。

 出演にあたって木村は「松竹130周年のタイミングでまた参加させていただける。名誉なことだと思っています。気が引きしまっています」とコメント。

 山田監督の作品について「山田組は緊張感はあるけれど、すごく温かい場所。話の中身は時代劇、現代ものという多少の違いはありますが、登場人物たちの心の流れや抑揚をすごく丁寧に導いてくれる監督。またあの時間を過ごせるんだと思うと、楽しみでしょうがない」と意気込んでいた。

 また、クランクアップ後には「こんな贅沢で、こんなにハートフルな現場が滅多にないので、巡り会えたことは凄くラッキーだと思います。山田監督が映画を作っている、映画を撮影しているという、原点のようなものをあらためて考えさせてくださった現場でした」とも語った。