常習的な脅迫などの疑いで逮捕状が出ている前参議院議員のガーシー容疑者が3月24日、兵庫県の実家に家宅捜索が入ったことを受けて号泣し、一部で波紋を広げている。

 ガーシーこと東谷義和氏(51)とUAE・ドバイで配信動画の制作に関わった会社経営者の池田俊輔容疑者(40)は、YouTubeの配信で俳優の綾野剛(41)、ドワンゴ創業者の川上量生氏(54)、ジュエリーデザイナーの福谷公男氏(47)を常習的に脅迫したほか、名誉を棄損するなどした疑いが持たれている。

 警視庁は、ガーシー容疑者の動画収益の資金の流れに妹名義の口座が関わっていると見て、2021年まで住んでいたとされる兵庫県伊丹市の実家マンションと、隣の妹の部屋を3月23日午前8時から家宅捜索した。捜索はおよそ3時間にわたった。

 これを受けてガーシー容疑者は自身のインスタグラムを更新。

「本当にお願いします。僕がYouTube始めたのはドバイに行ってからです。実家に何かあるわけではないですよね」「ホンマにうちのオカンだけは勘弁してください。77歳のオカン捕まえて、勾留して何が出るんですか。うちの母親だけはホンマやめてください。知っているわけないじゃないですか」と繰り返し涙ながらに訴えた。

 外務省はガーシー容疑者に対して3月23日、旅券返納命令を出し、期限の4月13日までに返納に応じない場合は旅券は失効する。また、警察当局は「国際刑事警察機構(ICPO)」を通じ、国際手配する方針を固めている。